Big4って…ナニ? | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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「ねぇねぇ。Big4・・・って、なに?」

 

娘の寝かしつけを終えた夫から、お風呂上がりのドライヤーが終わった私に、唐突につきつけられた、マジ質問。

 

ほんと、唐突に。

 

 

 

「あの~・・・私の知っている“Big4”でよいのですか?苦笑

 

「うん、それそれ。」

 

 

ということで、順当に監査法人の名称を羅列しました。

 

でもそれだけでは腑に落ちない顔をしていたので・・・

 

もとい夫は中国にいるので、国際会計ファームの本部はあそこここと示し、各国の会計ファームがそれらと提携していることも追加で説明。

 

そしたら「そういうことか」と合点がいったようで。

 

 

「で、なんで・・・その話題??笑」

 

 

と聞いてみれば、今赴任している中国の公司がこの先、グループ内で組織再編することになり(←そのことは既に聞いている)、それにあたって中国の各ファームにアドバイザリーを依頼することになり、今まさにそのコンペに取り掛かっているのだとか。

 

「ふ~ん。で、それってどこ?聞いても大丈夫?」

 

「AとBとCにね。」

 

「え?Dは?もしかして監査をDがしているからとか?

 独立性の問題で外したとか?」

 

「あ、それはそうじゃなくて・・・っていう社内事情なんだけど。」

 

と言いながら、コンペ資料をまとめたドラフトやらメールやら見ながら、支障のない程度の内容を、でも正確に教えてくれました。

 

「ね、そのドラフト資料、遠目で真面目に見ないから。」

 

といって流れるスクロールを眺めたら、なるほど、各ファームのロゴが見えました。

 

 

 

「でさ、この前、各担当者と面談させてもらったんだけれど・・・」

 

と主人は、黙々と語りだしました。

 

どうやらいろいろ話したいようです。

 

 

 

結局、組織再編と一口に言っても、いろんな方法があるわけで。どうやって物事を動かして、どういうオチにするかは、ストーリーは複数あるというのは、会計士の勉強しているのでわかります。

 

そのストーリーにしても、上の人たちが望むかたちや、未来や取引を考えた理想のかたち、いろいろ事情は交錯するんですよね。

 

それらを踏まえて、何を選ぶのか。

そしてその同志としてのファームに、どこを選ぶのか。

 

確かに。とても重要です。

 

そしてその判断の軸は、リーガルとTax、そして労務だと。

 

 

いずれにしても、依頼する立場の人間は何を一番に考えるかと言うと・・・担当窓口との関係性、つまり何でも信頼して話せる人かどうかというところが、一番の決め手になるようです。


主人の感覚では、未知の知識を多く与えてくれて、自分が想定できない今後のことも正直にオープンにしてくれて、その最悪と最善のケースを話してくれた方が、やはり信頼がおけると感じたようです。

あ、もちろん、各ファームとも日本人の会計士います。

チームが、中国人の方と日本人の会計士で構成されていて、スペシャリストとしては会計士・税理士・あと社労士がいるファームもあるそうで。

スケジュールを進めていくうえで手間取るのが、税務対応と、労務(労使)関係だそうです。

法律の方は、特に肝になるので、会計ファームとは別に法律事務所を選ぶとも言っていました。




どちらにせよ、法律も税務も、会計には欠かせない存在。

以前は企業法の勉強にあまり好奇心をそそられませんでしたが、東芝を始め、企業体質を強固にしていく過程では、組織再編や買収、あるいは資金調達など、リーガルとは切っても切れない関係なのだと思うようになりました。

あと、税務。
税務は私の感覚では、確定申告レベルの税務署感覚しかなかったのですが、前の職場で海外からの輸入品を仕訳したり、主人が中国に赴任する際に租税条約の存在を知るなどして、だいぶ視野も変わりました。税務って、グローバルな仕組みなんだなと。

日本では会計士と税理士さんは切り離されて捉えられているけれど、大企業を軸にしている公認会計士には、必須知識なんだと。



そして今回強く思ったのは・・・

「プロフェッショナルの知識が、会社と人を支えるんだ」と。



今回私が見た世界はアドバイザリーなので、監査業務ではない、もう一つの会計士の顔ではあるけれども。

でもやっぱり会計士として、「会計がわかっている」だけじゃなくて、専門家として求められる知識は幅広く、また、その知識は目の前の人に必ず与えられなければならないという・・・プロフェッショナルには高い精神性と技術が必要なのだと感じました。


で、時計を見たら・・・3時汗



主人も、「絶対にこの手の話題には食いついてくると思っていたから、いつ話そうかタイミングを見ていたむっ」らしく。

ふ~ん。

最近、主人の世界観が変わってきたような気がする。

もともと仕事は普通にできる人だなとは思っていたけれど、決して冒険しないし挑戦的ではない人なんだけれど、ここのところ、未来志向な感じで、まだまだチャレンジングなにおいがしてきたというか。

だから本当は、すべて彼の本心や本音を聞ききれていない感じがするし、でもまだ未来のイメージが彼の中で詰めきれていない感じもするので、今はそのタイミングでもない気もする。

まぁ、また「次」話すときには、もっと面白くなっているのかも。



私も、彼を支えられるような会計士になりたいと思う。

直接的に彼を支えることはないだろうけれど、彼が今悩んでいるようなことを抱えているクライアントがいた時に、そこに解答や選択肢をあたえられるような仕事人になれたらと思う。

そういう意味で、彼を支える会計士になりたいモチベで。

会計士になりたいぞ~~~~~~!!!