EDINETと前職 | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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EDINETに、次々と有価証券報告書がアップされてきていますね。

最近でこそEDINETから、一歩離れて距離を置けるようになってきたものの、その「昔」は本当にどっぷりはまっていた時期もありました。

そもそも公認会計士というキーワードと巡り合ったのも、EDINETがきっかけだったと言っても過言ではありません。


以前、まだ結婚する前のことです。

私、フランチャイズの契約者(いわゆるオーナー)だったことがあるんです。

ちなみにコンビニではないです。

フランチャイズと一口に言っても様々な形態がありますが、フランチャイズ方式も一般的な商法として浸透している業界です。


その当時、フランチャイズの本部(企業)と契約者で軋轢が生じまして。

FC(フランチャイズ)ではよくある話です。

私はどちらの側にも立つつもりはなかったのですが、ただ契約者側からすれば、FCの本部がやっていることがあまり見えないというのも事実であり、それはそれで問題だなとは思っていたんです。

だから、軋轢を生んでいる一つの解決策として、「何をやっているか分からない本部」を知る手段として、財務諸表というものを提示したんですね。

会計から会社を知ることができると。


そこで、EDINETに毎晩仕事が終わってからネットにつないで、その企業の有価証券報告書を引っ張り出して、一生懸命に分析したんです。

田舎の本屋さんに足を運んでは、会計に関わる入門書を買って、いろんな数値の分析があるんだと知り、同じ業界の他の企業と比較してみたりもしました。

で、その比較なども含めたレポートも作成してみたり。


そのうち、譲渡制限株式のことや、単元未満株などなど、株式のことも少しかじるようになって、それもレポートにしました。

そこからだんだん、経営のことや、コンプライアンスのことも気になってきて、これもまた入門書をいろいろと買い込んでは、レポートを作成しました。

さらには、独占禁止法のこと、フランチャイズに関するガイドラインも調べて、これもレポートにしました。


結果的に出来上がったレポートは、会計、株式、経営、コンプライアンス、独禁法などにおよび…。

それらを随時、FCの本部と契約者の間で公開されているイントラにアップしていったんです。


もちろんレポートには皆さん興味を持ってくれました。

本部の社員の方もですし、今まで素人で何も知らなかった契約者側の人たちにも、だいぶ広まり理解をいただきました。



でね、最終的には社長とも面談したんです。

連結売上高が数百億の…あ、でも日本法人の社長ですが。
(ただ日本が本社なので、単体でも数百億の売上高)


正直、事前にいろいろと頭を働かせてイメトレしましたけれど、なんの役にも立ちませんでした。

だって、私…

何も知らなかったから。


レポートは頑張って作ったなぁと思います。

今思っても、「素人」のレポートとしては優秀だと思います。

でも、どんなに頑張っても素人だし、入門書を読み漁っても、入門書レベルの話ししか口から出てきませんし、というか、そもそも話ができませんでした。

入門書レベルの知識では、文章にすることはできても、「その場で話す」ことは不可能だっていうことが、痛いほどわかりました。


結局、私は…ずぶずぶの素人。


それに気づき、社長との面談直後から、本部からも契約者側からも一歩離れるようになりました。

EDINETも開くのもやめて。


「あーっ、負けた」って思いました。

敗北者だなって。いろんな意味で。


そんな敗北感を背負いながら、いろいろ方向性も探って、いろいろ自分の「何も無さ」に打ちのめされて、で、いろいろ肩の力が抜けて。

そんな頃に主人と出会ったんですよね。

タイミング的にも、ご縁的にも、主人という存在が大きくなってきました。

そのまま自然的に結婚を選びましたが、同時に主人にも転勤の辞令が出て…結局、何の迷いもなく、そのフランチャイズ契約で経営していたものを手放しました。

ただ違う意味で、自分が背負っていたもの、背負っていた人たちに対する思いは強烈で、その作り上げ守り続けてきたものへの後ろ髪は、相当なものでしたが。


でも、経営していたものを手放して、自分の手が空っぽになったからだと思いますが…そのタイミングで、主人の口から「公認会計士」というフレーズが口から出てきて、敗北を味わった会計に対する、今度は真摯な興味が湧いてきました。

結局、その昔の私は、有価証券報告書のほとんどの数字の意味するところを読み解くことができていなかったわけで、ただ数値を分析していただけでしたから。

表示科目の意味すら分かっていませんでした。

それが離れて冷静に見返した時、ここにあるこの言葉は何だろう、このA/Rの言っている意味は何だろうと思えるようになって、そこから必然的に、良い形での興味と知識欲が出てきました。


でも今は、少しそこから距離を置いて、「勉強」することに気持ちを切り替えていますけれどね。

EDINETは、ほどほどに…って。



あ、ちょっと話が長くなってしまいました。


子どものお迎えに行ってきます。


この続きは、また気が向いたところで。