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あらすじなし

なのにヘンなネタバレあるかも

変人の勝手気ままな感想なので理解不能かもw

ながら見しながらなので勘違いあるかも


Amazon プライムビデオでは、

西川美和監督が単独で長編を撮った映画6本中5本が、

11/23に見放題が終了してしまうので、

ついでにまだ見放題続行と謂われる最新作まで、すべて一気に観ました🎥

(もちろん数日かけていますw でも1日に2本観た日も😆)


西川美和監督作品は共通して、

✅本性や本音などの、闇や醜さという人間の暗部が描かれる

✅めっちゃ葛藤する心理

✅(暴力ではなく)心理的に残酷な場面がある

という特徴があるので、描写が現実的…

というか非常にエグくて生々しい感じです。


でも表面をなぞるだけのような、綺麗事が大嫌いな私にとって、

そういう本性的な闇や現実的な描写は好物🤤w

リアルでも同じで、それはもしかしたら育った環境のせいかもしれないな〜

なんて思っています。


エホバの証人2世として育てられて、

世の中の汚いものから離れさせられたため、

組織を出たあとは、本当に自分が世間知らずで、とても参りました。

セールストークに騙されて、色々な損失を出したこともあります😨

その場しのぎの言葉や上っ面だけの綺麗事にほだされて、傷ついたり時間や労力を無駄にしたこともあり、ホントそーゆーの大嫌い💢

1度目の結婚の失敗や、最新では昨年末を含めた今までの人間関係や、その他の不快なことの数々は、

育った環境に起因するものも多々あると思います😮‍💨


さすがに宗教2世からウン十年経った今は、すべてを疑ってかかるので、むしろ撃退しまくる人間になりましたし、

余計な人間関係なんて煩わしくて、もぅ金輪際いらないです💔


脱線しましたが、最初は今から20年以上前の2003年に公開された「蛇イチゴ」




そうそう西川美和監督は、私と同い年どころか、月は違えど星座は同じなので、半月くらいしか変わらない方です(笑)

この映画を撮ったのは、まだ30歳にならないくらいの頃でしょう。

その頃に、こんなにも人の闇を描けるって…スゴイ✨

私なんて世間知らずゆえ、たくさん失敗してもがきまくっていた頃なのに😭


一家のジィちゃんの葬儀をきっかけに、

・父親の重篤な隠し事の露見

・(前々から鬱積したものはありつつも)家の中をきちんとやってきたと思しき母親も、ヤケクソになり気が緩んで、堰を切ったように本性を晒しまくり

・口八丁な根っからの詐欺人間の兄の帰還

・1番真面目な妹の悲劇と葛藤

と、はちゃめちゃな状況になり…

プツッと終わりますw

その後のそれぞれ家族のゆくえが気になりすぐるw

そういう考察を楽しむ作品でもあるのかもしれません。


父・母・妹の本性や心情はよく出ていましたが、

The詐欺男の兄の心情は少し薄かったかも

という印象。

でも初めての作品にしては、ものすごいインパクトを残してくれました✨


2つ目は2006年公開の「ゆれる」



これは香川照之の怪演がスゴイ✨

本当に香川照之は怪演が似合うwww


普段は真面目でおとなしいお兄ちゃん(香川照之)ですが、

中にあるアノ本性を、よくぞあそこまで押しとどめて、今まで生きてきたな〜

という感じ💦


そして弟のオダギリジョーは葛藤しまくり、

「兄が変わった」という結論に達したけど、

兄は変わったんじゃなくて、兄は本性を出していなかっただけで、

単純に弟は初めて兄の本性を見た

ということなのだと思います。

でも兄の本性は、黒いものだけでなく、確実に優しさもあって、

それを思い出した弟が涙…😢

ってか、変わったのは、

何も見えていなかったのは、弟の方だと思いました。

弟のオダギリジョーも熱演✨


事件のあった吊橋だけでなく、

兄と弟の心情がゆれまくっていて、

タイトルのつけ方が秀逸✨

心情系ではこの作品が1番衝撃を受けたかも💥


3つ目は2009年の「ディアドクター」



これは鶴瓶さん、当たり役🎯

村にひとりしかいない医師🩺

何でもかんでも、村長の犬まで診てくれちゃうw

村人たちも、鶴瓶医師に対して、拝むような勢い🙏

いつも笑ったような下がり目のお顔にも表れている、神様的な慈愛の塊みたいな存在😇


でも上品な老未亡人(八千草薫)の病気とヒミツをきっかけに、鶴瓶医師は葛藤しまくった結果…

失踪💦

そこから暴かれる鶴瓶医師の素性。


だけど鶴瓶医師は村人たちのために尽くしてきたことは確かなのに、

いなくなって本当の姿が暴かれたあとは、みんな苦虫を噛み潰したような反応。

傍にいた人も、兆候はあったのに見ないふりをしてきたという罪もあり。

自分の都合の良いようにしか感じないことにする、人間の無慈悲さ。


それでも彼は今でもどこかで飄々と…

と予想していたら、ラストの数秒のシーンで思わずクスッとしてしまう展開🤭

西川作品では1番気に入ったラストです✨


鶴瓶医師失踪で来た警察の人、松重豊と岩松了コンビは、

「時効警察」シリーズの姉妹版的な「熱海の捜査官」での出演を思い出し、登場した瞬間に吹きましたw

しかも松重豊は、「孤独のグルメ」の「腹が減った…ポン…ポン…ポン…」のあのシーンが、脳裏に浮かびすぎるしw

岩松了は「時効警察」シリーズのどーしょもない上司役が強烈すぎて、

そのイメージのおかげで、「22年目の告白」みたいにシリアスで重いストーリーに出てきても、

なんかしら面白いことをやってくれるんじゃないかと、期待するヘンなクセがついてしまいました🤣www

(「22年目の告白」でも今作でも、おちゃらけ要素はゼロの役w)


そうそう、前作「ゆれる」の香川照之も、

今作ではイィ役で出てましたよ〜(笑)

そして次作にもちょい登場w


ということで4作目は2012年公開の「夢売るふたり」



これは妻公認で、夫がロマンス詐欺を働いて、お店の開業資金を貯める話だから、

設定的にはあまり好みではなかったな〜😅

しかも喜ばしい妻公認ではなく、はずみで浮気しちゃった夫に、

「アンタのその人たらし的な性質で、オンナたちを騙してカネ取ってこい」的な、

復讐とか腹いせみたいな感じで、妻の闇が毒々しい☠w


終始妻役の松たか子の生々しい描写を見せられて、

(自慰とかトイレシーンとか、パンツにナプキン貼り付けるとか。それが結構長くて粘質w)

そんなに生々しい松たか子は初めて見て、ビックリしましたw

よくやったな〜、さすが役者w


前々作・前作出演の香川照之は、今作ではさすがにちょい役でしたが、

前作で主演の鶴瓶さんは、出演時間は少しですが、結構ポイントになる役で出ていました。


5作目は2016年公開の「永い言い訳」


冒頭からモックンのメンヘラモラハラクズ夫っぷりが全開www

ゲス行為真っ最中に、妻が事故に巻き込まれて亡くなってしまいます。


失ってから初めて気づく妻のありがたみ😢

食事をレンチンするのもままならず、家の中は荒れ放題😓

ホント何もやってこなかった感丸出しのモックンw

そんな喪失を、同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族(父・6年生のお兄ちゃん・幼き妹)との交流で埋めていきます。


いや〜、子役スゴかった✨

お兄ちゃん役はしっかりしてて、

長距離トラックの運転手の父親が仕事の間や、休息している間は、もはやヤングケアラー状態💦

健気で不憫で痛ましくなりました😢

反抗期もあるし、そりゃ〜いつかは鬱積したものが爆発しちゃうよね💣


対する幼き妹は天真爛漫で、女の子なだけに口達者だし、

めっちゃワガママ全開の時もあるけど、やるときゃちゃんとやる✨

というか、モックンがダメ男すぎたので、モックンの前ではもはやお姉さん状態w


その役は、なんと白鳥玉季ちゃんの超小さい頃で、ビックリ😲

白鳥玉季ちゃんの1番若い頃の姿は、

連ドラ版の「極主夫道」とか、

父子家庭の映画「ステップ」とかの小学校中学年くらいからしか見たことがなかったから🎒

その後は「流浪の月」の少女時代(小学校高学年の役‥にしちゃ〜大人っぽくて無理があった)とか、

劇場版「極主夫道」と、

連ドラの「いちばん好きな花」では、中学生になった姿だったしね✨


こんなプニプニした幼い頃から出てたんだ〜

という驚きw

そして小さい頃からしっかりとした演技をしていたから、今もずーっと活躍できている子役なのだと思います✨


事故当初は”ちっとも”泣けなかった夫モックンは、

遺族同士の父子家庭との交流で、今までに味わったことのない種類の幸せ時間や、モックン自身の成長をしていくのですが、

そのさなかに発覚する、亡くなった妻の本音。

それは妻からの”ちっとも”返しwww


その”ちっとも”がキーワードで、「ゆれる」のタイトルの秀逸さもあり、

西川監督は言葉の使い方が絶妙✨

最新作「すばらしき世界」以外は、西川監督オリジナル脚本らしいので、

文才があり、作家としての力量もスゴい方なのだと思います📚✨


話は戻り、段々妻のありがたみを感じて、自分を恥じつつも生き直しを始めた矢先の、妻の本心という衝撃😱

前作「夢売るふたり」では、こじれた夫婦の感情は、紆余曲折を経て解けあって、ラストでまた元サヤに戻ったような描写だけど、

今作は感謝や後悔や懺悔を感じても、相手は亡くなってしまったから、どうにも取り戻せない残酷さ。

心情的には全作品を通して、1番の残酷さを描いたシーンだと感じました。

「ゆれる」も、兄弟間のなかなか残酷な心情でしたが、兄弟はまだ生きてるから、少しは救いがあるかも☺️


さて今作も、前作出演の役者さんが声のみ出演w

「夢売るふたり」の終盤で、鶴瓶さんと共にキーになる役割を果たした木村多江。

今回はキャストに(声)って書いてあったから、どこで出たのかと思ったら、

メディアにも出るくらいの、公人的作家モックンの妻の訃報が広く報じられ、

昔同級生だったという女性が、宗教勧誘電話的な話題でモックンを励まそうと留守電に吹き込んでいたアノ声が、木村多江だったのかとw


私がやらされていたエホバの証人は、

あーゆー勧誘の仕方ではなかったけど、

自身でも勧誘しまくる活動に加担していた学生時代もあるだけに、

宗教の勧誘を感じるだけで、鳥肌が立ってきますwww

あぁキモチワルイwww


気を取り直して、最新の6作目は2021年公開の「すばらしき世界」


当時の妻を守るために殺人を犯してしまった、元極道の役所広司🔪

極道とは言え、誰彼構わず暴力を振るうのではなく、弱者を放っておけないアツいタイプ🔥

その性質ゆえに、裁判では心証を悪くし、服役中も問題児だったらしいし、

13年の服役後に出所したあとも、ヒヤヒヤしちゃう展開がいくつも💦


そんな中でも受け入れてくれたり、支えたりしてくれる人がチラホラ現れて、

瞬間湯沸し器のような性質を改善しつつ、社会に溶け込んでゆく‥

矢先の衝撃😢


「ディアドクター」から「永い言い訳」までは、クスッと笑ってしまったり、少し明るい希望を夢見たくなるラストが続いたのに、

この作品は1番、ラストの現実の残酷さを感じた作品でした😢


でも彼がそうなる前に、

束の間でも周りの方々に支えられ助けられて、自分でも努力して真っ当に生きる道を歩み出せた=すばらしき世界を感じられた✨

だけでも、救いなのかもしれません💗


今作も前作出演の俳優さん、チラッと登場w

今回は白鳥玉季ちゃん😍

プニプニちゃんが、ランドセルを背負った3年生になってましたよ🎒(笑)


最新の「すばらしき世界」は、現時点ではまだ見放題終了のアナウンスはされていませんが、

それ以外の作品は、Amazon プライムビデオでは、11/23に終了予定なので、気になる方はお早めに🎥