胃内視鏡検査で十二指腸に病変があった。

 

生検の結果、濾胞性リンパ腫との診断。

 

 

生検の結果を待つ間、なんとなく、悪いものかも・・・という覚悟はしていたから

 

どこか冷静だったような気がした。

 

 

病名を聞いた後、とりあえずは会社へ向かう。

 

 

会社では今日やるべきことをこなし、今後、治療で入院とか

 

長期の休みを取ることになるなら、今抱えてる案件はどうするか・・・?と考える。

 

 

 

上司には、どのタイミングでどこまで話せばいいのか?

 

家族には、なんて言おう。

 

病院はどこがいいのか調べなきゃ。

 

 

 

いろんなことが、頭の中をぐるぐる回って、仕事にも集中できない。

 

とりあえず、紹介状を書いてもらう病院を決めなきゃ!と思い

 

フレックスで退社する。

 

 

 

家に帰り、ネットで血液内科を調べてみるけど

 

やっぱりどこがいいのか分からない。

 

 

 

とりあえずは、院長先生がいくつか例に挙げた大学病院のうちの1つと

 

母が以前お世話になった病院を候補に決めて、生検の結果を聞いたクリニックに電話する。

 

 

 

電話に出た受付の人に、検査の結果がリンパ腫だったので病院の紹介状を書いてもらうことになっていて

 

病院は○○大学病院でお願いしたいと伝えた。

 

 

紹介状を書くのに、もう一度診察にいらしてください、とのことなので

 

もう一度クリニックへ向かった。

 

 

 

受付を済まして、待合室でまっていると

 

 

「○○さん(←私の名前)」と呼ばれ、返事をすると受付の人は私のところにきた。

 

 

それは、さきほど電話に出た受付の方だった。

 

 

その人は、

 

紹介状を希望した○○大学病院の診察の予約は、1・2か月先になってしまうこと。

でも今日はちょうど、その病院の先生が診察にきていること。

その先生に確認したら、予約なしでもお昼休みに診察してくれるとおっしゃっていること。

 

を説明してくれた。

 

ご心配でしょうから、少しでも早く診ていただけたらいいですね、と

今日の診察は、その先生でご案内しますので

日時など詳細は先生とご相談くださいね。

 

 

と私を気遣いながら、優しく話してくれた。

 

 

 

あぁ、なんて気の利く優しい人なんだろう、

 

受付の人も、先生も、優しいなぁ。ありがたいなぁ。と思ったら

 

 

 

思わず涙が、ぽろぽろ溢れてきた。

 

 


 人の優しさに触れ


それまで、泣かないように堪えていた気持ちが



一気に溢れるように

 

ぽろぽろぽろぽろ、涙が止まらなかった。