日本でも古来より伝えられてきた格言「三つ子の魂百まで」が、今、科学的に裏付けられ始めています。ユニセフは、乳幼児期の子どもの成長(Early Childhood Development = ECD)をサポートするケアの重要性と、そうした取り組みや同分野への官民の投資を訴える「ECD世界キャンペーン」をスタートさせるにあたり、ユニセフも制作に協力したドキュメンタリー映画『命の始まり(原題:O Começo da Vida / The Beginning of Life)』の世界同時上映を企画。その一環として、東京のユニセフハウスでも、日本語字幕版の上映会を開催いたします。
ドキュメンタリー映画『命の始まり』
2017年アカデミー外国語映画賞(Academy Award for Best Foreign Language Film)へのノミネート作品候補としてブラジル文化省にも選ばれたこの映画は、乳幼児期の子どもを取り巻く環境や人との触れ合いが子どもの社会性や人格を形成することと、その時期のケア、すなわち親や社会が子どもに対して行う働きかけの質と量が、その子のその後の人生を左右するほど重要だという、ユニセフが「ECD世界キャンペーン」を通じて訴えるメッセージを発信しています。『世界中の子どもが危ない(Muito Além do Peso / Way Beyond Weight)』などの作品で知られるブラジル人のエステラ・ ヘネル監督による本作は、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、中国、フランス、イタリア、ケニアとアメリカの8か国で撮影。約90分間のドキュメンタリー映画は、異なる文化や民族、社会的背景の中で、育児休暇、母乳育児、父親・母親それぞれの役割、貧困、子どもの権利、暴力や虐待といったテーマを取り上げ、観る者に「子どもの成長にとって大切な乳幼児期の経験や親の果たすべき役割はどのようなものか?」を考えるきっかけを与えてくれます。