皆様、こんにちは。

ブログ更新がタイムリーではありませんが、先日の2月13日、14日と奥日光の湯の湖へ行って来ました。



このところ、毎年この冬の時期に湯の湖へ出かけていました。今度行く時は雪原をスノーシューを履いて歩いてみたく、妻と話をしていまして、今回実現に向けて準備をしていました。奥日光の湯の湖周辺の真冬は、日中でも氷点下で、雪質もパウダースノーでその上を歩くのが楽しみでした。

妻と私は初心者なので、華厳の滝脇にある日光自然博物館さんに連絡をして、スノーシュートレッキングのガイドとレクチャーをお願いしました。


ただ、今年は例年にないくらいの暖冬で雪も少なく、雪の上を歩くことが出来るほど積もるのかずっと心配でした。それが先週の月曜日の首都圏でも積もった雪が降った日に、日光でもガンガン降り、じゅうぶん積もったとのことで、是非いらしてくださいとのことでした。


さあ、湯の湖に向けて出発です。

今の時期は湯の湖は禁漁期間なので、釣具は持参していません。

出発は浅草駅からスペーシアX号に乗って東武日光駅まで一気に行きます。



最近運行されたスペーシアX号、これも乗ってみたく、運良く、先頭のカフェ付きのソファー席が確保できましたので、乗りこみます。

カフェでは朝から日光のビールを注文してエネルギー補給です。



東武日光駅からはバスで奥日光に向かいます。途中、お約束の中禅寺湖で途中下車して、男体山を拝みました。


その後、湯の湖まで。4ヶ月ぶりの湯の湖が見えてきました。



降雪があったとはいえ、道には雪が無く道路の舗装が見えています。この日は湖の周辺を散歩して、宿に入ります。

温泉に入って、明日に備えて休みます。


次の日、いよいよスノーシュートレッキングです。朝からよく晴れ気持ちの良い空気に包まれていました。


8時に日光自然博物館の職員で今回レクチャーとガイドをしていただくNさんと待ち合わせして、挨拶しました。とても好印象な方で夫婦共々安心しました。


今回のコースは、私達が初心者ということもあって、湯元源泉奥から山を登り、蓼の湖(たでのうみ)までの往復お気軽ルートです。


まず、スノーシューの履き方から教えていただきます。今回は日光自然博物館さんからお借りしました。スノーシューは雪の上を歩行する道具で雪靴に装着して使います。ふかふかの雪の上でも沈まずに歩く事ができます。さらに、裏側には爪がいくつも出ていて雪をしっかりホールドして滑りにくい仕掛けになっています。



私達もこのスノーシューを付けて、出発です。

最初は急な坂を上の金精道路まで出ます。これがかなりハードで、これが過ぎればあとは歩きやすい道ですからと頑張って歩きます。

金精道路からは下界に湯元の温泉街と凍った湯の湖が一望できました。



これから冬しか通れないスノートレッキングのルートに入ります。夏の間は笹に覆われて入ることすら出来ないルートで、この雪の時だけ歩くことが出来ます。





周囲は全て雪です。雪に覆われた綺麗な風景の中を進みます。途中、たくさんの動物の足跡が見つかりました。



インストラクターのNさんに足跡の主を聞きます。

「これはウサギですね。」ウサギは跳ねるので後ろ足がちょっと幅広く二つ付いて、前足が近くに付き、ちょうどびっくりマークが並んだ様に付くそうです。一方、キツネは交互に規則的に足跡が付くとのこと。「あちらの足跡はキツネがウサギを追って走った跡でしょう。」「この可愛らしい後はおそらくテンです。」「クマは今冬眠中なので現れることはありません。」などを教えていただきました。

サルが木の皮をかじった痕跡や、小鳥が木の皮の後ろにひっそりといる虫を上手に見つけて食べる様子も観察できました。



「ちょっと急いで先に見える倒木の向こうまで行きましょう。」理由を聞くと、雪崩の恐れがあるとのことです。「あの斜面を見て下さい。斜面の表面がぼこぼこしていますね。あれは凍った雪の上に新雪が降って上から雪崩で盛り上がった跡です。雪山を歩く時はあのような場所は雪崩が起きる可能性が高いですから気をつけましょう。」とご教示いただきました。このような山で注意すべき事も丁寧に教えていただきました。楽しいスノーシュートレッキングも安全が第一で、雪山の恐ろしさを忘れてはならないことを、そして、その危険の察知の仕方も教えていただきました。このようなことは教えてもらわないと初心者にはわからないことで、とても良いお話を聞くことが出来ました。

さあ、蓼の湖(たでのうみ)に到着しました。




森の中にひっそりとある幻の湖で、規模はそんなに大きくはないものの神秘的な風景でした。夏は周囲を笹の囲まれ見ることも近付くこともできないそうです。沢が流れ込んで綺麗な水を湛えています。もともと魚はいなかったそうですが、不届き者が釣りのためにマスを持ち込んで放流したそうです。もちろん釣りは禁止で、こんなところでも釣り人のエゴを感じてしまいました。



脇を元気に歩いて行くおじいさんの集団が通り過ぎて行きました。こんにちはとお互い挨拶して皆んな笑顔で進んで行きました。



蓼の湖で少し休憩しました。インストラクターのNさんがコーヒーを作ってくださいました。雪の中での温かいコーヒーがとても美味しかったです。その時に妻が隠し持っていたチョコをNさんにプレゼント。バレンタインですしね。その場で美味しそうに食べてくれました。

今日のコースは、帰りの電車の時間もあるので、ここからスタート地点まで戻ります。途中、妻と私もちょっと転んでしまいましたが、怪我も無く無事に初めてのスノーシュートレッキングを終えることが出来ました。途中、綺麗に雪を被った山をバックに記念写真を撮っていただきました。




本当に、日光自然博物館のNさん、ありがとうございました。

道具を片付けて、中禅寺温泉まで送っていただき、Nさんとお別れしました。


帰りは、日光駅から日光線に乗ります。

宇都宮駅で降りて、いつものみんみんさんの餃子を食べ、新幹線で上野駅まで乗って、帰宅しました。



この1日で学んだことがたくさんありました。厳しい冬の雪山で頼もしく生を繋ぐ生き物達のこと。そして、自然の脅威。でも何より美しい雪山の風景の神秘を教えていただきました。いつまでもこの自然を残して行きたいですし、たくさんの生き物が自然の中で頑張って生きる様を、多くの人に微力ながらもお伝えして行きたく思いました。


湯の湖へは、また釣りが出来る解禁後に、エメラルドグリーンの湖水に住むマス達に会いに来ようと思います(^^)


雑文、失礼しました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊