コリとBさんが一緒の時、なぜか
人を救助する事が多いんです。

湘南に遊びに行った時、海はサーファーでいっぱいだったんですが、
なぜかサーフボードが一枚だけ浮いていたんです。
あれ~と思ってたら、次の瞬間、沈んでいたそのサーフボードの
持ち主を抱えて浜に上がってくるサーファー達。
でも誰も応急処置をしたことがなくて、
恐る恐る人工呼吸しようとした若者。
それを見たBさん、一目散に駆け寄り若者と交代しました。
コリは必死に通訳係。
まずは、状況を聞き出してBさんに伝えます。
実は状況によっては人工呼吸をしてはいけなかったんです。
余計にに水を肺に送ってしまうことも。
Bさん、的確な判断でまず起動確保をし、体を横に向けました。
しばらくすると大量の水を吐き出し、そのサーファーは息をし始めたのです。
その間、救急車を読んでもらっていたので、
水が出切った頃救急車が到着し、後は救急隊員へバトンタッチ。
数多くの職歴を持つBさん。航空自衛隊も経験しており、
そこで実際体験済みだった模様。

山では。
アウトドア大好きカップルの私たち。
毎年恒例だった富士山登頂も気付けばもう5回。
その時は穂高山脈を縦断中でした。
休憩所の山小屋まであと少しという時。そこはかなりの岩場でした。
私達の後ろで、「あっ」と声がしたと思ったら、
一人で縦断していた男性が岩場から滑落してしまったのです。
他に私たちしかいません。すこし流血しています。
もしかしたらどこか骨折しているかもしれない。
まずは、意識確認をし、いろいろ話しかけてみますが、なかなか返事が。
時間が経つにつれて、その方は耳が不自由な方ということが分かりました。
ただでさえ、パニックに陥っているのに、耳が不自由だと、
どんなに心細く、不安と恐怖でいっぱいだったことでしょう。
口の動きは読み取れるようだったので、なんとか落ち着いてもらって
Bさんがその方を背負って、山小屋まで連れて行ってあげ、
救助隊を呼んでもらうことができました。
山小屋まで近くて本当によかったです。

伊豆の旅行では、町中を自転車で走っていたおばあちゃんが
転んでしまって、血だらけに。意識はしっかりしていて、
地元の方だったので、傷口を押さえて近所の方の所に連れて行ってあげて
救急車を呼んだり。

これはBさんが一人だったとき。Bさんの目の前でバイクに乗った
外国人が事故に遭い、救急車が来るまで応急処置をしてあげたとか。
その外国人は日本語があまり話せなかったので、Bさんの存在が
とても助かったそうです。

コリが一人だったときも、目の前でスクーターと乗用車が
接触しそうになって、スクーターの若者が倒れてしまいました。
幸運にも、スクーターの若者は擦り傷だけで済みましたが
やはり、やや、パニックになっていたので、その間コリは
道路に散らかってしまった彼の荷物を拾い集めて、
警察が来るまで一緒に待ってあげたり。

実は先週の日曜日。
近所を散歩していたコリとBさん。
家まであと数メートルで着くというとき。
自転車に乗った小学生低学年の男の子が
急に転んでしまったのです。
運悪く、顎から落ちてしまった少年。
顔の皮膚はとても薄いうえ、神経がたくさん集まっている場所。
顎がぱっくり切れてしまっていて、流血していました。 大変!
本人は傷口が見えないけれども、血が止まらないので
当然パニックに陥っています。まずは、落ち着かせなければ。
「ちょーっとだけ、切れちゃってるねー。ハンカチで押さえとけば
 すぐ止まるよ。どこ行くところだったのー? 家近い?」
など、話をしながら、Bさんが持っていたハンカチでしっかり押さえさせました。

最初は、なかなか返事もできなかったけれども、だんだん落ち着いてきて
立って話せるようになりました。偉いことに、少年泣きません。

少年:「お、お父さんに、ま、また、お、おこられちゃぅ。。。」
コリ :「どして?」
少年:「こ、こないだも、お、おなじような、け、けがして。
    ぬ、ぬったか、ぬったから。。。」

今回も、きっと縫わなくちゃだね。。。と、心の中で思いましたが
コリ :「でも、わざとじゃないもんねぇ。しょうがないよ」
少年:「そ、そう、そうなの。わ、わざ、わざとじゃないの。。。うぅ。」

そんな会話をしながら、少年の家に向かってる最中。
少年:「この、ハンカチ、どうしよう。お、おうちは、どこ、どこですか?」
捨てちゃってもいいし、そんなの気にしなくてもいいよ。と言いましたが
何度も聞くので、一応家を教えてあげました。(どうせ、この状況の中
覚えられないだろうな。。。)
少年の家に着くと、普通だったらすぐ家に飛び込みたくなるのに
少年、何度も振り返って、「本当にありがとうございました。すみませんでした。」
と、おじぎをしてくるではありませんか。
少年、もう早く行っていいよ。

帰り道、Bさんと、「そういえば、私達よく救助するよねー」なんて話をしていました。
びっくりしたのはその翌日。
なんと、ポストにこんなものを発見したのです!


よく、あの状況の中、コリ家を覚えてられたなぁ、という驚きと、
(親からこう書きなさいと言われたんだろうけれども)丁寧な
敬語を使ってのメモにとっても感動しました。
明日、町内会のお祭りがあるから、少年に会えるかな。
怪我の様子はどうだろう?
少年に会いたくなってしまいました。

お礼とか、挨拶って本当に大切ですね。
その人の人柄が出る気がします。
大人でもできない人は、たくさんいます。
マナーの大切さを改めて少年から考えさせられた一日でした。
少年よ、大きくなれよー。



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