いやー困った!どうすればいいでしょうか?
という相談をよく受ける。
新卒や若い人の教育・育成において、お手上げ状態という訳である。
教えても理解できない。
場が読めず失礼な言動が目立つ。
応用が利かない。
努力しようとしない。
相手の立場に立てない。などなど・・・。
採用時には高知能で普通に見えたから、と誰もが言う。
アスペルガー症候群というものがある。
※「大人のアスペルガー症候群」監修・佐々木正美・梅永雄二:講談社
心の問題と言うより脳機能の偏りが原因と言われている。
上記の現象の多くがこの事例に当てはまる。
現場において浮いた存在になりやすく、
前後や横の関係性を理解するのが苦手である。
単純作業や反復作業では高生産性を示すし、飽きずに続けられる。
応用や発想が苦手であり、決断し責任を負うことは更に苦手である。
とても純粋で悪意はなく、本人もどうしてよいのか分からない。
脳機能の偏りとも言われるが、
発達時の体験・経験不足によるものも大いに関係していると思う。
自然の中での体験の希少さや、
幼少時の子供社会での失敗などから自分の殻に入っていく。
アスペルガー症候群が見られる人の多くに、
いじめを受けたことのある者も多い。
周りの人がアスペルガー症候群のことや本人を
しっかりと理解してやり、温かい目で支援してあげて欲しい。
適所・適職では立派に役割を果たせる。
単に「場が読めないやつ」とか「変わったやつ」などの
レッテルを貼ってしまうと、劣等感や絶望感を持ったり、
うつ病や強迫性障害を発症したりすることもある。
引きこもりにも多くみられる。
アスペルガー症候群にとどまらず、
困った人たちは、社会的現象として、これからも増えていくだろう。
もし、自分の子供がそうであったなら。
あなたは彼らと、いかに対応しコミュニケーションをとり、
受容できるかが試される。
他人の問題としてではなく、自分の問題として
考えるときが来ているのではないだろうか。
(次号に続く)