こんにちは。
岡田です。
踏み出した小さな一歩で、
「いま」は大きく変わったのだな、という話。
先日、元職場の同僚に会ったのですが、
その時に「そう言えば」って、
掃除洗濯当番について聞かれたんです。
小さな会社だったので、
タオルとか布巾の洗濯は事務が交代でやっていて、その当番について。
「気付いた人がやる」という曖昧なルールだったので、結局私がここ数年やってた部分を、いま誰もやらないんだとか。
一応後任の子に引き継いだはずなので、
もう一度その子に伝えて頂戴な、とお願いしました。
で、数時間後の帰り道、
「ところで岡田さんは、最近お仕事どうなの?」
と聞かれ、現状を話しました。
ほとんど家が仕事場だけど、
たまにはMacのパソコン片手にスタバとかコメダとかに行くこと、
名古屋にあるオフィスにデスクを用意頂けてること、
そのオフィスがとんでもなくお洒落だということ、
マスコミとお仕事させて頂いてること。
それを聞いてた彼女は、突然立ち止まって言いました。
「ついこの間まで一緒に働いていて、
一緒に愚痴を言ってたのに、
岡田さんは今、自由で、お洒落なオフィスで働いてて、
私は何も変わってなくて、
布巾の洗濯は誰がやるんだとか、そんな話をしてて、
明日も変わらず、あの古いビルに行かなきゃいけなくて、
お局にいつ嫌味を言われるかもしれなくて、ビクビクして、、
ダメだ。
なんか、悲しくなってきた。」
そう言って、
泣きそうな顔で私を見ました。
「がんばれ。」
そうしか言えなくて。
彼女と私はどこで何が変わったのか。
私が起業したから?
会社を辞めたから?
結果としてはそうだけど、そうじゃなくて。
多分、最初は少しだけ私が違う方向へ、足を踏み出したんだと思うんです。
拙い図だけど、こういう感じ。
少し向きを変えただけで、どんどん違う方向へ進んでいった。
そんな感じ。
別に、ガムシャラに変わろうとした訳ではなくて、
最初は少しのきっかけで、
いつも選ばない方を選んでみて、
そこで出会った人達に新しい世界を見せてもらったりして、
気づいたらここにいた。
同じところに留まるのが悪いということではないし、
変わらない良さもあると思う。
でももし、「変わりたい」と思っているなら、
最初はほんの小さな一歩だったり、方向変換なのだと伝えたい。
いきなり180度変わるとかじゃなくて、
10度とか5度とか、そんな小さい角度でも、
気付けば元の位置からは随分離れて行くものだということ。
思えば遠くへ来たもんだ。
そんなことを思った、春の夜。
あなたは、変わりたい?
今のままがいい?
岡田知子