こんばんは。
秘書アシスタント 岡田知子です。
本業でお世話になっている
とある先輩のおハナシ。
私より年は二つほど下だけど、社歴は10年以上のベテランの男性。職種は営業。
とても穏やかで、怒ったのを見たことなくて、私が「この間も聞いたかもしれませんが…」と同じことを聞いても「ああ大丈夫。分かりづらいもんね」と優しく決して咎めない先輩。
(それに甘えて聞いちゃう私 笑)
が。最近。
そんな彼が、会議でビシバシ発言するようになったと他の人から聞いた。
私への温和な対応は変わらないので想像つかないのだけど、最近色んな人から耳にするので、本人に聞いてみた。
「最近、結構バンバン意見するって聞いたんですけど、何かあったんですか?」と。
そしたら、「そうだよー。バンバン言いますよー」と笑った後、理由を教えてくれた。
「昨年、僕と同い年の友達が亡くなったんですよ。病気で。
そのタイミングで、同じように芸能人とかも亡くなってるのを見てね。
人はみんな最終的に死ぬんだけどさ。
それがいつなのかは、誰も教えてくれないんだなって。
なんとなく無限だと思っているから「まあいいや」とか、「また今度」とか、そんな風になんとなく過ごしてるけど、
もし「あなたは、あと3年で死にますよ」って言われたら、もっとガムシャラに生きると思うんだよね。
「まあいいや」とか「また今度」とか思わないと思うんだよね。
それを思ったら、「まあいいや」じゃなくてさ、「言いたいこと言おう」って思ったんだよね。
もっと良くしたい、変えたい、それを思うだけじゃなくて伝えようって。
もっとガムシャラになろうって。
それで波風が立つかもしれないけど、それは自分が招いたんだから受け止めればいい。
友達もさ、まだまだやりたいこといっぱいあったと思うんだよ。でも死んでしまった。
だから残った僕は、精一杯人生生きなきゃと思ってさ。」
普段ニコニコして温和で猫が大好きな彼が、まさかこんな熱い想いを持ってたなんて知らなくて。
ちょっと泣きそうになりながら、
「それはすごく素敵な考え方ですね」
と伝えた。
そして、仕事でもやもやした気持ちを持ってること、上にそれを言うか迷ってると言うと、
「言いたいことは、ちゃんと言った方がいいよ。」
と笑ってくれた。
お陰で腹が決まった。
社長ですら何も言えない部長に
「このやり方には納得がいかない」
と伝えることを決められた。
そして金曜日に伝えた。
残念ながら翌日から海外出張だったので、帰国まで話し合いは保留だけど、想いは伝えられた。
私はどうなるんだろう?
でも、間違ったことを「間違っている」と言えた自分がいまは少し誇らしい。
変わるか変わらないか、全ては自分次第。
きっと何かが変わる。
どんな夏が来るだろう?