2015年のマザー&ベイビーのニューサウスウェールズ州の報告です。
 
こちらの統計で、どの病院で、どのぐらい経膣出産が達成しているか?
どれぐらい鉗子(フォーセプス)やヴァキュームと言われるアシストされた出産が行われているか?
緊急帝王切開の率と予定された帝王切開の率がわかります。
 
一番複雑なケースを取り扱えるのは、レベル6と言われるパブリックの病院です。
ニューサウスウェールズ州には、レベル6と言われるパブリック病院が7つあります。この病院は、新生児集中治療室で、最新の医療器具を備えています。
 
経膣出産が、高いところで、60%以上、平均で55%というところでしょうか?
 
予定した帝王切開は、2回目以降の帝王切開を希望しての出産。逆子や低地胎盤などの関係で、経膣出産ができないなどの理由からの帝王切開になります。
平均して18%ぐらいの率でしょうか?
 
緊急も含めて、合計でも帝王切開の率は、約30%になります。
 
一番複雑なケースを扱うレベル6の病院としては、高い率なのか、低い率なのか?という感じですが、私が働いている感覚として、やはり1回目帝王切開を緊急でやった場合、2回目を経膣出産にチャレンジする人が、まだまだ少ないような気もしますので、まだまだ必要のない帝王切開が行われているという感じはあり、世界レベルとしては、この率は、高い率だと思います。
 
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パブリック病院のレベル5の病院です。
 
High dependency unit が、ありますので、34週を過ぎていれば、赤ちゃんが未熟児で生まれても対応できるスキルと医療器具がある病院になります。
 
きぼが小さくなれば、レベルが低くなれば、経膣出産の率が高くなり、帝王切開の率が低くなります。
 
経膣出産の割合は、ほとんどが60%ぐらいで、平均も60%ぐらいになります。
 
帝王切開の率は、緊急、予定の合計平均で、28%ぐらいになります。
 
 
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レベル4と言われるパブリック病院です。規模は小さくなりますが、正常の出産が多くなってきます。平均でも65%に近い率になります。
帝王切開は、緊急、予定の両方合わせた合計平均で、25%程度でしょうか?
フェアフィールド病院は、70%を超えている、とっても優秀な病院です。
 
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レベル3のパブリック病院です。
 
このレベルだと、経膣出産をするのが70%を超えてくる病院の数が増えてきます。
帝王切開は、緊急、予定と合わせた合計平均で、26−7%でしょうか?
 
 
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そして、タイプ2と呼ばれるパブリック病院ですが、圧倒的に経膣出産になります。
ほぼ100%が経膣出産。
もちろん複雑なケースは取り扱えませんが、ミッドワイフが主になって、ドクターがいないような施設も多いです。
ローキーの病院ほど、経膣出産が高いという傾向になります。
 
経膣出産をしたければ、ローリスクであれば、田舎の小さい病院へ行け!ということになります。
 
 
 
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そして、プライベート病院で。
プライベート病院は、通常レベル4やレベル5という規模の病院になり、複雑なケースや、34週以下の切迫早産のケースは、レベル6というパブリック病院に転院になり、パブリック病院でのトリートメントになります。
 
平均の経膣出産の割合が、50%を切って、40%近い率になってきます。
 
帝王切開は、なぜか100%に近い、とっても高いプライベートホスピタルもあるようですが、緊急と予定の帝王切開の合計平均で、約50%という感じです。二人に一人は、帝王切開で産んでいます。
 
プライベートの中でも、シドニーアドヴェンティスト優秀ですね。経膣出産率が50%を超えています。
 
プライベートホスピタルは、最初の出産でもリクエストで、帝王切開をやるところ(ドクター)が多いですので、予定の帝王切開率がパブリックよりもかなり大きくなります。予定帝王切開率が、経膣出産率よりも高いプライベート病院もたくさんありますね。
 
 
 
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もう少し詳しく知りたい方は、こちらから。
 
 
 
さあ、自分の赤ちゃんを産む病院の傾向はどんなものでしょうか?
 
これから赤ちゃんを産む場合の病院の選択する時の参考にもしてください。