先日、私達の病院のミッドワイフが、堂々組合のメンバーと共に、ミッドワイフの堂々環境改善を訴える。コミュニティーアウェアネスキャンペーンを行った。
 
看護師は、一人の看護師に対して、4名の患者というように、看護師と患者の割合が、1対4とか5とかに決まっているのですが、ミッドワイフの特にマタニティー病棟のミッドワイフが1人に対しての実際の患者の数は、お母さんが5ー6人プラスその赤ちゃん。夜勤の場合は、その比率が、1対8人プラスそれぞれの赤ちゃんとなることもしばしば。
 
産科の特に産後の患者は、出産を終えた健康なお母さんたちとの考えから、患者としてのケアではなく、健康なお母さんのサポートだから、という考えが元に一人のミッドワイフが担当するお母さんと赤ちゃんの数は、比較的にナースよりも高くなっているようだ。
 
しかし現実は、帝王切開の手術後のお母さんの数が多かったり無痛分娩をしたことにより、まだ足の感覚が戻ってなくて、歩けなかったり、無痛分娩の時に、トイレに行けなくなるので、カテーテルが、産後に膀胱に入ったままで、歩けない!と思っているお母さんも多かったり、無痛分娩で、押し出す事が出来なく、赤ちゃんがドクターに引っ張り出されて出てくるパターンが多く、十分に会陰が伸び切らずの赤ちゃんの頭が急出てきて、会陰裂傷が酷かったり、会陰が伸びるのを待てないし、そんなに伸びてないので、会陰切開が必要になり、会陰が痛くて、歩きたく無い、動きたく無いお母さんも特にアジア人には多いです。
 
 
また初めての出産、子育てにもかかわらず、お金をかけたく無いのか?ドクターグーグルで、必要以上に調べて、大事な情報は得られず、不安を抱えての子育てになるからか、産前の準備クラスには、全く参加してない両親が多く。ミッドワイフは、新しい新生児を抱えた両親を暖かく見守りながら、サポートするどころではなく、手から足から全てを面倒を見て、これは普通の赤ちゃんの振る舞いだからと説明しても、少しの赤ちゃんの動きを不安に思い、これは大丈夫なのか?普通なのかと大丈夫だと言われないと自信が持てない両親が多い。直感とかコモンセンス(常識)みたいなのは、ちょっと冷静になれば、わかりそうだけど、焦ってパニクっている両親には、それができない。
 
赤ちゃんを心配しすぎて、赤ちゃんがお母さんの心配を感じ取ってるので、赤ちゃんも不安で不安でしょうがなく、泣き止まないという悪循環。
そういう人は、他の人が子育てをしているやり方を見たいとか、聞きたいとかいう態度はなく、シングルルームに変えて欲しいと、周りを遮断し、自分のプライバシーばかり気にする人が多い。
 
ということで、産後のお母さん達をケアするマタニティー病棟では、現実と上の偉い人達が頭の中で、計算してはじき出している数字とのギャップは大きく、以前から、ナース/ミッドワイフマネージャーに、ミッドワイフの数を増やして欲しい!労働環境を改善してほしいと訴えていたが、何も変わらず、トイレに行けない、休憩が取れない、サービス残業をしないと行けない、そしてシックリーブで、スタッフの休みがあった時は、そのシフトの残ったミッドワイフで、その休んだ人の分も患者を受け持つという、仕事に来た人が損をするというような現状が続いている。
 
 
今回は、労働組合、ユニオンの協力を得て、こういうミッドワイフが、辛い目にあってちゃんとした安全で満足のいくサービスが与えられないと、コミュニティーに知ってもらう事で、病院のマネージメント、ひいては、政府からちゃんとした予算をもらえるように、プレッシャーをかけようというキャンペーン。
 
 
まずは、大人しく言われた通りにやってるだけとか、愚痴を言うだけとかではなく、ちゃんとプロフェッショナルとしての誇りを持って、行動に移すと言う事が大事だと思う!
 
このキャンペーンが、少しでも今後の私達の仕事環境に良いように影響してくれるといいなー!
 
 
 
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