ある日。


お遣い物は人柄が出る…というお話をしたお嬢でございます…が、

Ginoriのマグカップをプレゼントしてくれた、

お友達へのお礼の品を探しに出かけました。


因みに。

普段、お洋服などは舶来品を愛する割に、

プレゼントを選ぶ時は、日本の老舗がご贔屓です。


結局、ペアのマグカップを選びました。

食器をプレゼント…というと、

不揃いでも許され、用途が多いマグカップ…が無難でしょうか。

選ぶとなると、楽しい反面、難しいところですね。


今回はお友達が新婚で旦那様がいるので、

彼女だけに…というのも不躾な気がして。

貰い飽きたかなぁと思いつつも…。


シンプルでさりげない雰囲気ですが、日本らしい気品があります。

華やかだけれど、お琴などを嗜む古風な面もあるお友達向けに。

   
選んだお品は「香蘭社 」のものです。

宮中御用達の有田焼きの老舗でございます。


真白の磁器で、薄くて軽く、洋風のお花の絵付けなど、

繊細かつ、上品な華やぎがあるのが魅力。


江戸時代、元禄に初代の深川栄左ヱ門という方が磁器を作り始め…。

文明開化の最中、明治8年に、8代目の深川栄左ヱ門さんが、

卓越した職人さんを集め会社として「香蘭社」を創設されたとのこと。

当時、藩の支援が無くなり、危機にあったようですね。


1878年のパリ万博では、出品したお品が金牌を受賞したそうです。



    

こちらがその品。香蘭社さんのサイトより。

ママのテンションアップ。


明治29年、宮内省御用達として認められたそうです。


因みに、香蘭社という題字を書いた方は大隈重信。


お嬢が香蘭社を知ったのは子供の頃。

ママが好んで使っているので、普段の食器というイメージ。

実際、使っていて心地のよいお品が多いです。


お嫁入り前、ママは政府の銀行にお勤めしていたのですが、

会社の近くにお店があったので通っていたそう…。


余談ですが、この銀行が融資するのは民間の銀行や企業のみ。

一般向けの口座は一切ありません。


その為、桁が大きく、0がい~っぱい♪♪♪で楽しかったそう…。


正直、こんな重厚な歴史があったとは知りませんでした。


現代的な「うつわ」というラインが一般的ですが(お洋服でいうプレタみたい)、

こんな素敵なものも…。




    
      


とっても不思議ですね…。

覗き込むとそのまま青の中に呑み込まれてしまいそう。


まるで文学の世界に出て来るような、

奥深い美の世界です。


移ろい行く時代の中で、厳しい状況に置かれた時。

技術の高い職人達を集め、

近代的な会社組織を作ることによって生き残ったブランド。


シャネルがメディエタールとして、優秀なアトリエを守っているように…。

高い技術を持った職人さんを守ることは大切だなぁと思うのでした。