フライトの友として持っていった2冊。
大好きな村上春樹とガルシアマルケスのエレンディラ。
で、はまりました。ドボーン。
G.ガルシア・マルケスおもしろすぎ。
「100年の孤独」でノーベル賞を受賞したコロンビアの作家。
“幻想と現実の壁を取り除く”独特の文体を生み出すまでに、かなりの時間と苦闘があったそう。
たどり着いたのは、少年時代、祖母が語ってくれた不思議なお話の数々。
イワユル民話でしょうか。
中世的な物語の伝承というスタイルをそこで見つけ出したそうです…。
というのは、訳者の後書きからの要約。
確かに、超現実なシチュエーションや事象が、
すごく自然にさりげなく出てくるので、
あ、そうですか…とそのままのれちゃう感じ…。
何より、溢れんばかりの装飾をほどこしたような、
それでいて伽藍のように静謐なわけではなく、
押さえきれない生命力があふれている色とりどりの世界。
魔術が自然と一体になっている感じ…。
南米の超人的な自然が生み出した作家みたいです。
華やかなところは、三島由紀夫を思い出すのですが、
冷たさの中に熱があるのが三島なら、
こちらは熱の中に冷静さというか、冷たさがある感じ…。
特に「エレンディラ」は、現代のことのようで、とても古い時代のお話のよう。
たびたび登場する現代的なトラックだったり、
そういうものが出てくると、あ今のお話なんだ…と思い出し…。
それでもまた摩訶不思議な物語の世界の呑み込まれ、
もう死んでしまった太古の息吹のようなものを感じ…。
でもシュールというには甘すぎて、美しすぎるのでした。
大好きで何度も名前が出てくる巨匠デルヴォーの世界と似てます。
この時間を超越した感じ。幻想と現実の曖昧な混在…。
ほんと面白くて飛行時間があっという間でした。
日付変更線を超えて、大陸や海の上を飛びながら、
寝そべってこんな物語を読めて贅沢でした。
