SQL未経験の状態から、2.5か月で、Oracle Master Silver SQLとSilver DBAに合格しました。
SQL未経験ですが、組み込みエンジニアとして、10年ほど働いているので、C言語はわかる、という状態でした。
それぞれの準備期間は、以下の通りです。
・2023年6月中旬 勉強開始
・2023年7月中旬 Siver SQL取得
・2023年8月末 Silver DBA取得
今回の取得に際して、他の方の情報がすごく参考になりましたので、自分も勉強法や対策などを残します。
ちなみに、Silver SQLとDBAの違いについてですが、以下のサイトさんで、わかりやすく解説されていますので、どちらを受験しようか悩んでいる方はご確認ください。
私の場合は、会社から、SQLとDBA両方取って、と言われたので両方受けましたが、個人的にはDBAだけでいいと思いました。
ただ、SQLの試験の方が難しい(と感じた)ので、SQLを徹底的に理解したい!ということであれば、SQLの試験を受けるのもありだと思います。
ここからは、Silver SQLとSilver DBAそれぞれについて、実際に受験した感想なども交えて記載します。
Oracle Master Silver SQLの対策
準備期間と結果
冒頭に記載の通り、約1か月でSilver SQLを取得しました。
合格までの勉強法
1.黒本
2.ping-t
3.Oracleの環境構築
黒本は定番ですし、必須だと思います。
とりあえず、全部理解できるまで、これを何周もします。
私は、SQL未経験だったので、1周目は、ざっと黒本に目を通しました。
あまりメモも取らず、分からないところがあっても、気にせず進みます。
各章毎に練習問題があるので、一応解きます。が、全然わからんわ、というのは飛ばしました。
ざっくりでもいいので、まずは全体に目を通して、試験範囲をおさえることを優先しました。
巻末に模擬試験がありますが、1周目では解いていません。
2周目では、わからないところを重点的にメモを取りながら進めました。
時間をかけてもわからないところは、とりあえず進みます。
自分の場合は、外部表のところなどが、最後まで理解しにくかったです。
もし、黒本だけで理解できない場合は、ネットで調べたりもしました。
2周目では、巻末の模擬試験も解きます。
自分の場合は、この時点で、巻末の模擬試験の結果が75%くらいでした。
ここから、ping-tも始めました。
「黒本だけでは厳しいかも」や「黒本よりも難しい」という意見をみかけたので、やれることはやっておきたかったからです。
実際、Silver SQLに関しては、本番は黒本よりも難しいと思います。
ping-tにSilver SQL用の問題が600問弱あるので、すべて解きました。
Silver SQLが無料、というのはありがたかったです。
最終的には、すべてコンボになる勢いで解きましたが、そこまでする必要はないと思います。
というのも、実際の試験では、SQLを読む問題は少なく、正誤を問う問題が多いからです。
ただ、ping-tのSQLが分かれば、本番では安心できるとは思います。
試験前までには黒本3周目と巻末の模擬試験も解きました。
3周目では、黒本の問題は、ほぼ100%でした。
個人的にオススメしたいのは、実際にOracle DBをインストールして、SQLを書いてみることです。
Live SQLという、環境構築なしで、Web上でSQLが書ける手段もありますが、個人的には、PCへのインストールをオススメします。
調べればインストール方法も出てくるので、とりあえず、SQLが書ける状態にするのは、そこまで難しくないです。
小さくてもいいので、自分で表をいくつか作って、結合なども自分でいろいろやってみると、理解が深まります。
理解が深まれば深まるほど、「じゃあ、こうやってSQLを書いたらどうなるんだろう?」という疑問が湧いてきますので、そういうときに自分で試せるのは、大きいと思います。
「とりあえず合格さえできればいい」ということであれば、黒本だけでも合格は可能だと思います。
自分の場合は、確実に1回で受かりたかったのと、試験中に安心したかったので、やれることはなんでもやりました。
そのかいあって、本番では「合格は大丈夫そう」と思いながら解くことができました。
本番は2時間ですが、ギリギリでした。
見直す時間がもうちょっと残したかったな、と思います。
Oracle Master Silver DBAの対策
準備期間と結果
Silver SQLを取得してすぐに、Silver DBAの勉強を始めました。
約1.5か月後、でSilver DBAを取得しました。
合格までの勉強法
使ったもの
1.黒本
2.Oracle公式のYoutube
こちらも、基本は黒本を購入して、時間の許す限り何周もします。
半分くらいは、Silver SQLと被っているので、DBの仕組みの章(具体的には1章~9章)をひたすら読み込みます。
Silver SQLと同じですが、1周目はさっぱりです。
Silver DBAは、ping-tもないので、黒本を何周もして、少しづつ理解を深めました。
あとは、SQLと違って、ひたすら暗記なので、自分なりにノートにまとめて、覚えやすいようにしました。
Oracle公式のSilver DBAの講義Youtubeを見つけたので、そちらも参考にしました。
説明を聞く、というよりは、何個か例題が出てくるので、それらを見ていました。
有料のものもありますが、いくつかは無料で見れるので、無料で見れるところだけでも、見ておいて損はないと思います。
自分も無料のところしか見ていないです。
Silver SQLが、90%くらいできていたので、SQLの方は、Silver SQLの黒本の巻末の模擬試験を1回だけ解きなおしました。
こちらも本番は2時間ですが、1時間くらいで終わりました。
Silver SQLと違って、考えるものではないので、わからんかったら=知らんかったら時間をかけても、どうしようもないですしね。
分かるものは、見てすぐに、これとこれ、という感じでサクサク進めれます。
初めてOracleの試験を受ける方へ
私自身、Oracle Master Silver SQLが、初めてのOracle試験でした。
勝手がわからないので、Silver SQL当日は、受験前から緊張していました。
注意点
身分証が2つ必要です。
私は、免許証とマイナンバーカードを持っていきました。
受験時間予約のときに、何時~何時、という枠を選ぶと思いますが、その時間前でも受験可能です。
例えば、10:00~12:00枠だったとすると、9:45くらいに受付して、すべての手続きが完了したら、10:00前でも試験開始できます。
それを知らなくて、Silver SQLのときは、会場付近で時間をつぶしていました。
Silver DBAの方は、仕組みを知っていたので、予約時間前でも気にせず受付を済ませました。
実際、何分前から受付可能なのかはわかりませんが、予約時間きっかりに開始するわけではありません。
なので、部屋に入るときには、すでに試験を受けている人がいたりします。
(そもそもOracle以外の試験も同じ部屋でやっていると思います)
てっきり、試験官の「はじめ!」っていう合図とともにみんなが一斉に解き始める、と思っていたので、拍子抜けでした。
もくもくと解いて、終わったらさっと帰る、という感じです。
荷物
試験会場では、身分証明書以外のものはすべてロッカーに預けます。
腕時計も飲み物もダメです。
眼鏡とマスクはOKです。
試験結果
すぐに出ます。
時間切れになるか、時間内でも全部解き終わって、思い残すことがなければ、終了できます。
「このボタンを押したら結果が出ます」というボタンをクリックするときは手が震えます。
受付のときに撮影した顔写真と共に、正解率、合否が表示されます。
Silver SQLのときは、「合格」という文字を確認したとき、小さくガッツポーズしました。
ほっと一安心です。
同じものを印刷したものが、帰るときに受付でももらえます。
Oracleのページからいつでも見れますが、せっかくなので残してあります。
試験の傾向
傾向、というほど大それたものではないですが、Oracleの試験を2つ受けてみての感想です。
重箱の隅をつつくような問題は出ないかな、と思いました。
それよりも、それぞれの知識をどこまでしっかり理解しているか、が問われるのだと思います。
「こんなこと知ってる?」よりも「これとこれの違いわかる?」「こんなときはどれになる?」が問われる感じ。
本番の選択肢をみると「その観点なかったわ~」というのがいくつもあります。
また、元が英語の試験、というのもあるかもしれませんが、微妙な選択肢が2つ残りがちです。
どっちも合ってる気がするし、どっちも違う気がするし…みたいな。
Silver DBAのときは、「相変わらずいい問題出すなぁ。さすがやなぁ。」と感心していました。
あと、試験範囲を超えているような選択肢があったりします。
Silver SQLの試験だけど、Silver DBAで出てくる単語があったり。
まぁベンダー資格なので仕方ないですけど。
なので、もし、SQLとDBAどちらも取得する予定で、時間にもゆとりがある、ということであれば、どっちも並行して勉強すると一番よいと思います。
最後に
私の場合は、会社から言われて取得しましたが、Oracleは知名度もあるので持っておいて損はない資格です。
少なくともマイナスになることはないです。
高額なので、自費でとっておこう、とはなりにくいのだけがネックですが…
Silver SQLは、SQLに特化しているので、Silverしかないですが、DBAの方は、Bronzeがあります。
ネットで調べると、「Silver いきなり」とかってキーワードが出てきますし、「Silverは難しいからまずBronzeを」とアドバイスしてくれるサイトさんも見かけたりします。
Bronzeの内容を見てないのでわかりませんが、SQL未経験でいきなりSilver DBAも十分可能です。
確かに黒本を読み始めたときは、ちんぷんかんぷんでしたし、システム開発経験が浅いなら難しいかもですが…
でも、何回も読めば、そのうち理解できると思いますので、BronzeかSilverかで悩んでいるのであれば、思い切ってSilverに挑戦するのも、ありだと思います。
一応、Silver DBA持ってたら、Goldに挑戦できますしね。
自分もGoldを取る日が来るのかなぁ。
その前にまずは、業務でOracleを使わないと、ですけど。
意外と資格の勉強楽しかったので、いつかは持ちたいな、と思ったりしています。