ある有名人の闘病ブログが話題になってますね。

 

私も闘病ブログを書いた一人ではあるわけですが、、、

闘病していた頃、自分の励みになったのは、同病から生還した人のブログ、

つまり、自分と同じ病に侵されながらも結果的に勝利した人のブログでした。

 

その人がどういう治療の経緯を辿ったのか、何をした時、どんな結果が出たのか、

治療の中でさまざまな薬を使い、途中で体調が変化したり、検査の値が悪化したり好転したりを繰り返す病との戦いの中で、これは良い兆候なのか、悪い兆候なのか、特に問題ないのか、自分の状態が勝利した人の状態と近いのか、そんなことを探るために必死に読んでいました。。

 

逆に病に倒れた人のブログは怖くて読めなかった。自分と同じ状況だったらどうしよう、自分も同じ道を歩むのだろうかととんでもなく不安になるから・・・。

 

私がこのブログを書き始めた時、途中でダメになるようなら、全て消してしまおうと思っていました。

同病者の方がこのブログを読んで、同じ不安を覚えたりしないように。

そして、勝利するなら必ず5年後までは更新を続ける、とも決意していました。

途中で更新されなくなっている闘病ブログは星の数ほどあり、それを書いていた人は生存しているのかどうかがわからない、ということも大きな不安材料になる。そんなブログの1つにしたくなかったのです。

 

私は生還して、ちょうど発病から7年(移植からは6年半)が経ちました。今は病気になる前となんら変わりなく、自分らしくエネルギッシュな生活(つまりは公私共にとんでもなく忙しいけど充実した生活)が送れています。本当に、あんな病気になったのに、元の自分に戻れるんだな、としみじみ実感することもあります。そして保育園児だった息子は小学校高学年になり、私の病気が何だったのかを話したりもしています。理解できる年齢になったのでネ。

 

私と同室の、病友だった方も元気なようです。

私たちが生還した理由、それはやっぱり病室でくだらないおしゃべりをしながらケラケラ笑い合っていたからかな。検査結果を見せ合っては一喜一憂し、不安になった時はお互い支え合い、そして多くの時間を笑いながら過ごしたことが、薬の効果を高めたり、免疫力や生命力を増加させたりもしたのではないかな、と思います。

 

あの有名人も、自分のブログが同病者に与える影響の大きさを考え、ブログを始めたなら特に!絶対に生還していただきたいと思います。

 

そしてその方のだんなさんにはひらすら前向きに、奥様が心に抱えている大きな不安を吹き飛ばすパワーを持って、明るく自然にふるまってあげてほしいです。

私は夫のそういうところにとても救われたから。