ママからメールがあり、子供の絵本を買った時に応募した割烹へのペア宿泊券が当たった!とのこと。


そんなの当たるもんなんだー。すごい。


ママは去年、膠原病を患い、3ヶ月ほど入院していました。私とは入院時期がかぶらなかったのはラッキーだった。そして母はその後順調に回復、まだ投薬はあるものの、普通の生活がOKになった。

今年から又、エンジョイ生活を始めるのだ、と。ママのエンジョイ生活は海外旅行。アメリカ、トルコ、メキシコから、アフリカまで行ってくる人なのだ。今年はどこに行こう?って去年いけなかった鬱憤を晴らしたいみたい。そんなにいきなり、大丈夫なの・・・? でも楽しい方が病気にもいいはず、か。


私は「ふつうの生活」ができる日はくるのかな、、なんて移植に対してかなりネガティブな毎日。でも、私にとっての「ふつうの生活」は世の中でいう「普通」ではないかもしれない。「普通」では飽き足らなかったから。。。

短大を出てOLに、しかしルーチンワークに嫌気が差して、渡米。ITへの道へ転身を図り、帰国後は外資系ITに。1度転職をして、ハマった先が前職。そしてすばらしき仲間との出会い、毎日札束で引っぱたかれながら(高額給与に踊らされて、という意味)の激しい仕事っぷり、そして会社が買収されすばらしき仲間達が去っていく中、一気に弱者チームとなり、生き残っていたけど結局クビに。ワーキングマザーとして、仕事に必死だった分、子供との時間を犠牲にしたことが何よりも後悔だけど、精一杯やってきた。いつぶっ倒れてもおかしくない状況の中で。


しかし、クビになって毎日アホ面して暮らすようになって、半年後に白血病が発覚。3ヶ月前から体が「なんかオカシイゾ」と告げていた。頭皮にできて引っ込まない蕁麻疹、ヒールのあるサンダル履くと足首が腱鞘炎になったり、海行って日焼けした後紫斑が出たり。どこの医者に行っていいかわからない変な症状。でも治るから「年のせいかな?」とほっておいた。

「働きすぎ」「過労」「少しゆっくりしなさい」と言われたけど、私は原因はむしろ「立ち止まったから」だと思う。立ち止まって3ヶ月後から変な症状が出始めたのだから。

マグロのように、高速で動いていないと酸欠になってしまうタイプだったの。

養殖網の中じゃ生きていけない生き物だったの。


白血病は治って欲しい。そして再発なんて絶対したくない。それと同時に、慢性GVHDが全く、永久に出ないことを祈る私って、欲張り?どちらも得られた人っているのかな?


「ふつうの生活」に戻りたい。いや、それ以上に頑張りたい。仕事、子育て、遊び、全部に全力投球して、それでも壊れない体が欲しい。


「あなたがこのまま身を引くとは思えない」と親友が言う。第一線で仕事して、子供に愛情を注ぎ、家事もこなす。スーパーウーマンに必ず戻る、と。


5年後の自分が見えない。予定が立たないもどかしさ。キャリアプラン、人生設計、何もかもリセットする必要があるのに、リセット後のビジョンが見えてこない。。移植後の私に何がどのくらいできるのだろう・・・?

息を吸ったり座ったり立ったり歩いたり走ったり、走ったり走ったり走ったり転んでも起き上がったり、、できるようになるだろうか。