【一流の人は、自分の「可能性」を減らさない】
以前、ある俳優さんから聞いた話が、ずっと心に残っています。
その方は、美輪明宏さんからこんなことを教わったそうです。
「年相応の役や、老けた役は、いつだってできる。
でも、いつでも実年齢より20歳若い役ができる自分でいなさい」
俳優という仕事を続けていく以上、
年齢を重ねることにただ身を任せるのではなく、
年齢に抗うこともまた宿命。
だから、そこにはきちんと努力をしなさい、と。
その言葉を聞いてから、その俳優さんはずっと、
若さを保つために努力を続けてきたそうです。
もちろん、時間を止めることはできません。
でも、身体を整える。
姿勢を整える。
肌や髪を手入れする。
体型を維持する。
食事に気を付ける。
感性を古くしない。
視点を狭めない。
新しいものに触れる。
自分を磨き続ける。
そうやって努力してきた結果、
年齢を重ねても様々な配役をいただけている、と話していました。
私はこの話を聞いたとき、
「一流って、こういうことなんだな」
と思ったんです。
老けた役を演じるために、自分まで老ける必要はない。
50歳の人が70歳を演じることはできる。
でも、50歳の人が30歳、40歳に見える役を演じるには、
日頃からの積み重ねが必要になる。
つまり努力とは、
若さに執着することではなく、未来の自分の選択肢を減らさないこと。
これは俳優だけの話ではないと思います。
「もうこの歳だから」
「今さら遅いから」
「年相応でいいから」
そう言って、自分から可能性を閉じてしまうことは簡単です。
でも、本当に年齢を重ねるということは、
できることを一つずつ諦めていくことではなく、
経験は増やしながら、できることはできる限り減らさないこと
なのかもしれません。

20歳若く見える必要は、誰にでもあるわけではありません。
ただ、
「20年前の私にはできたけれど、今の私にはできない」
を、努力によって一つでも減らしていく。
身体も、仕事も、感性も、生き方も。
年齢そのものには抗えない。
でも、年齢を理由に可能性が小さくなっていくことには、抗うことができる。
私は、この考え方がとても好きです。
最近、自分の事をまったく相手にしてあげていなかったので
反省をしながら、出来る限り努力を始めようと思った。
一流の人は、歳を取らないのではない。
歳を重ねても、自分の可能性を狭くしないための努力をやめない。
きっと、そこなんだと思います。
