人は「声をかけてもらった場所(人)」に集まる
人との縁って、大きな出来事で切れるとは限らない。
むしろ、
「声をかけなかった」
「ありがとうを言わなかった」
「知っていると思っていた」
「来ると思っていた」
そんな小さなことの積み重ねで、静かに離れていくことのほうが多い気がします。
今日、ちょっとそんなことを考える出来事がありました。
ある集まりがあって、私たちも日程は知っていました。
だから予定も空けていたし、声をかけてもらえれば行くつもりでした。
私たちが行くとなれば、そこからまた、
「今日あるよ」
「一緒に行かない?」
と周りにも声をかけることができます。
でも、誰にも声がかからなかった。
夫は出先で知り合いから、
「今日行くの?」
と聞かれたそうです。
でも本人は何も聞いていない。
だから、
「行かないというより、声をかけられていないから行けないよね」
と答えたそうです。
すると、
「そこに声をかけてないなら、誰も仲間を連れて行けないじゃん」
と言われたそうで。
本当にその通りなんですよね。
別の仲間も、偶然その主催側の人に会ったそうです。
でも何も言われなかった。
だから「今日は予定ないんだな」と、旦那さんと予定を作って出かけてしまった。
私も何も聞いていなかったので、
「じゃあ映画でも観に行こうかな」
となりました。
ここで大切なのは、
**「呼ばれなかったから腹を立てている」**
という話ではありません。
「来てください」と頭を下げてほしいわけでもない。
特別扱いしてほしいわけでもありません。
ただ、人が集まる場所を作るなら、
人が集まるための「声」を出さなければならない。
私は何かをするとき、かなり前から案内します。
「この日だから空けておいてね」
「よかったら来てね」
「誰かいたら声かけてもらえる?」
そして終わったら、
「ありがとう」
を伝えます。
ものすごく地味です。
でも、人との関係なんて、結局こういう地味なことの積み重ねなんですよね。
長く仕事をしていると、いろいろな世界の人と知り合います。
昔から応援しようと思って声をかけ続けたことで、今もつながっている人もいます。
中には、誰もが名前を知っているような仕事をしている人もいます。
でも、その人たちとの縁だって、ある日突然できたわけではありません。
普段の会話。
挨拶。
気遣い。
お願い。
報告。
そして感謝。
そういう小さな積み重ねです。
だから私は、人を誰かに紹介するときには結構慎重です。
紹介するということは、
「この人なら大丈夫ですよ」
と、自分の信用を少し渡すことでもあるから。
人を大切にできない場所に、大切な人を簡単には紹介できません。
紹介したあとに、その関係性について自分が責任を持てないと思うからです。
集客も同じです。
イベントを開けば、勝手に人が集まるわけではありません。
SNSに一度投稿したからといって、人が来るわけでもない。
結局最後は、
「あなたがやるなら行くよ」
「あなたに言われたから行ってみるよ」
という、人と人との関係が動かしてくれる。
実際、別のイベントの集客でも、いろいろな人にお願いしています。
家族だったり、マネージャーだったり、友人だったり。
今日も「7人見つけたよ」と連絡をもらいました。
これって広告の力だけではありません。
普段の会話の力なんですよね。
人脈という言葉を使うと、なんだかビジネス臭く聞こえるけれど、
本当の人脈って、
**「お願いできる人数」ではなく、
「お願いしたときに動いてくれる関係を、どれだけ大切にしてきたか」**
なんじゃないかと思います。
そして、もう一つ大事なのは、
人は「行かない」のではなく、
**「行く理由をもらっていない」ことがある**
ということ。
ほんの一言、
「今日いるよ」
「よかったら来て」
「会えたら嬉しい」
それだけで、人は動くことがあります。
逆に、その一言がないだけで、
「必要じゃないんだな」
と思って、別の予定を入れる。
そして怖いのは、
そうやって離れた人は、必ずしも怒ってくれるわけではないことです。
怒ってくれるうちは、まだ関係があります。
何も言わず、
「まあ、いいか」
と自分の時間を別のところに使い始める。
私は、こっちのほうがずっと怖いと思っています。
お店でも、会社でも、イベントでも、地域活動でも同じ。
人を集めたいなら、
まず人を大切にすること。
そして、
声をかけること。
感謝を伝えること。
関係を続けること。
お金をかけた宣伝よりも、
たった一言の
「来てね」
のほうが強いことがあります。
人はイベントに集まるんじゃない。
最後は、
人のところに、人が集まる。
だからこそ私は、
人を大切にする方法を学ぶことは、
仕事の技術を学ぶことと同じくらい、
いや、それ以上に大切なのかもしれないと思っています。
今日、予定が空いてしまった私は映画にでも行ってきます。
それもまた人生(笑)
でも今日の出来事から、
改めてひとつ勉強しました。
「来てくれるだろう」
ではなく、
「来てくれたら嬉しい」と伝えること。
親しい人ほど、
それを忘れない人でありたいと思います。
なので、今日は時間が空いたので映画行きます。
