「うちはおうちカフェだから大丈夫」
「知り合いだけだし、バレないよね」
そう思って始めた人気のカフェが、SNSで拡散されて──。
もともとは、仲の良い友人を自宅に招いてお茶会をしていただけ。
でも評判が広がり、いつしか「行ってみたい」という声に応えるかたちで、本格的にカフェとして営業を開始。
リビングの内装もおしゃれで、“映える”空間。
インスタで話題になり、予約も取れない人気店へ。
ところが、それが命取りだった。
「契約違反では?」という匿名の通報から、大家さんや管理会社にバレてしまい、
契約違反の勧告。すぐにカフェ営業をやめたものの、
SNSには「やめたって言っても、まだやってますよね?」と拡散・コメント・シェアの嵐。
結果、業務停止命令→契約解除→一気に倒産・破産。
たった数日で、夢だった暮らしが地獄へと変わってしまった。
そして何より恐ろしいのは──
SNSでは「投稿する前に」すでに拡散が始まっていることもある、という事実。
たった1つの投稿が、誰かの手で広がり、戻せなくなる。
だからこそ「そんなつもりじゃなかった」では済まされない。
さらに怖いのは、SNSやアプリは利用規約を読まなくても登録できてしまうこと。
「とりあえず使えるから」と始めて、後から「ダメですよ」と言われても、
その規約がどこに書いてあるのかさえ探せない人も多い。
でも、法律や契約の世界では「読んでなかった」「知らなかった」は通用しない。
一度サインした以上、「書かれていることがすべて」。
今回も、知人が弁護士を紹介してくれて相談したものの、
「これはOKだけど、あれは完全アウト」「この行為は契約で禁止されてます」──と、次々に指摘され、
いかに契約書を読んでいなかったかが、はっきりと露呈。
違反が複数にわたっていたため、どうにもこうにも手が打てない状態に。
どんなに文句を言っても、“認識のズレ”は言い訳にならない。
だからこそ、
契約でもSNSでも、始める前に「お互いの認識を一致させてから」が鉄則。
便利さの裏にある“責任”を、見落としてはいけない時代。
「大丈夫」って思ったときが、いちばん危ない。
どうかこの話を、他人事にしないで──。
