今回は、実際にキーワードを自己HP内にどのように配置すれば検索エンジン対策に
有効であるかを解説します。
■キーワードをページ内に配置しよう!
◎<body>~</body>タグのすぐ後ろは重要
ウェブページに実際に表示されるコンテンツは、HTMLファイルの中で
<body>~</body>というタグで囲まれた領域におかれます。
検索エンジンはその中で最も先頭部分<body>タグ付近のキーワードを重要視します。
◎段落を区切る<p>タグのすぐ後ろは重要
「P」は「パラグラフ」(paragraph:段落)の頭文字をあらわし、<p>~</p>タグで
はさむことでそれが1つの段落であることを表します。
日本語では「起承転結」のように最も重要な部分は最後に表しますが、英語では
文章の最初に結論を書きます。
各段落の結論は段落の頭に表されているから重要であると検索エンジンでは
判断されます。
したがって、<p>タグのすぐ後ろ部分に置かれたキーワードも重要であると
判断されます。
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◎<td>タグの近くにもキーワードを置こう。
また、<p>タグと同様に段落の頭となるタグとして、<td>タグがあります。
これは表を作成した時に、その表の中の個々のセルを表すためのタグです。
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◎<h>タグ(ヘッドライン)を有効に使おう。
<h1>~<h6>というタグがあります。
「h」は「ヘッドライン」(Headline)の頭文字で、「見出し」を作成するためのタグです。
見出しには重要な事が書かれている事が多いため、検索エンジンは
このタグの中に書かれたキーワードを重要視します。
中でも<h1>タグは一番大きな見出しを表すので、その中のキーワードは
特に重要視されます。
・<h1>タグの多用は逆効果
できるだけたくさんの<h1>タグをページ内に配置すれば良いのかというと、それは
違います。
ページ内に何度も「大見出し」が現れるページは不自然であるとして
「スパムページ扱い(ずるをしているページ)」とページの評価が下がることも
あります。
<h1>タグは非常に有効ですが、1ページに1つに留めるべきですね。
・<h>タグの順序に注意
通常「見出し」というものの順序は「大見出し」⇒「中見出し」⇒「小見出し」のように
文章中で構成されます。
ですので<h1>タグより先に<h2>タグがあると矛盾があるとみなされ、ページの評価
が下がることがあります。
もちろん、「大見出し」の中に「中見出し」や「小見出し」が複数あることは矛盾が
ありませんので、<h2>タグなどは多数あっても問題ありません。
重要なのは、装飾のために多用せず、あくまで見出しとして仕様する事です。
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◎箇条書きも有効です。
<ol>タグや<ul>タグを使うと、箇条書きを行うことができます。
<ul>は項目の先頭に「・」(中黒)がつきます。
<ol>は1、2、3 のように項目に数値が振られます。
どちらの場合も各項目は<li>というタグで表します。
箇条書きされた文章も検索エンジンでは重要な文章であると認識します。
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◎文章中のキーワードを強調しよう!
<strong>タグや<em>タグを使うと、文中のキーワードを強調させることができます。
このタグが付けられたキーワードを検索エンジンは重要であると見なします。
ブラウザでみると、<strong>タグは太字で、<em>タグは斜体で表示されます。
これらのタグは、特定のキーワードを
「その他のワードと比べて重要な意味をもつもの」
と検索エンジンに認識させることができます。
したがって、頻繁に使用したり文章全体をこれらのタグで囲んでしまうと
意味がありません。
重要なキーワードを狙い撃ちして使うようにしましょう。
一般的には<strong>のほうが<em>より強調の度合いが強いとされています。
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◎検索エンジンが重要視するタグについて
ブラウザ上で太字や斜体にする<b>タグや<i>タグも存在します。
これらのタグは、HTMLのルールで「太字」「斜体」という意味をもちますが、
検索エンジン対策には上記で説明したようなのようなタグ群が有効です。
HTMLには、見た目を直接指定する<b>や<i>のような「視覚的な」タグと、
<strong>や<em>のような「論理的意味づけ」を行うタグの2種類があります。
見出しを表す<h1>~<h6>というタグや、段落を表す<p>も「論理的意味づけ」
を行うタグです。
検索エンジンは、「見た目を直接指定するのみの視覚的なタグ」よりも、
「ページ内のワードに論理的意味づけを行うタグ」を重要視します。
それぞれのタグを使い分けることにより、「ページ内のどのワードが重要な
ポイントであるか」を検索エンジンに知らせることが有効な手段です。
■キーワードの密度について
検索エンジンがページとキーワードの関連性の強さを計算する手ががりは
「キーワードがどれだけそのページに存在しているか」という事です。
しかし、ページによりテキスト(文章)の量は異なりますので、検索エンジンは
「キーワードの密度」により関連性を重視します。
キーワードの密度とは、「ページ内全単語のうちのキーワードが占める割合」です。
◎キーワードの出しすぎは逆効果です。
キーワード密度はあまり高くしてはいけません。
キーワード密度がページ内の50%や60%などと異常な数値で並ぶことは
普通にページを作成していてありえないことです。
1つのキーワードを背景色と同色にしたり、極小文字などで大量に列挙するような
キーワードの配置は検索エンジン側で排除されます。
理想的なキーワード密度はおよそ10%前後といわれています。
◎複数のキーワードを利用する場合
複数のキーワードで上位を狙う場合は、キーワード間の「距離」にも注意を払います。
キーワードとキーワードの距離が短いほど、それらのキーワード同士の関連が強い
とみなされ、検索エンジン対策には有効です。