6日目は、クルーズ船に別れを告げ、
アブシンベルまで砂漠の中の道を専用バスで向かいます。


アブシンベル空港まで飛行機で行く方法や、
クルーズ船で停泊することもできるのですが、
バスの旅でなければその土地のことは分からない!
と日本人ガイドさんが力説しており、なるほどと思いながら、砂漠を楽しみました。

砂漠の高速道路は、普通車120km/h、バス90km/h制限。
リミッターがついてるので、ゆっくり走ります。

エジプトの土地はエジプト人のみ(兵役完了しハーフなど混血でないことが条件)しか買えないのですが、
途中、サウジアラビアの大統領にプレゼントした土地があって、
それは砂漠をオアシスにしてくれるという話だったのでプレゼントしたそうです。
(砂漠の)土地を買ったエジプト人でも、畑にするのが条件で建物などは建てれません。

バスのシートにもハトホル女神(ヌビア人はイシスと呼ぶ)がいます。

蜃気楼も見たよ。

本当にオアシスがあるように見えるんですね〜!
こりゃ騙されるわ。



こんな砂漠の中にある遺跡、アブシンベル神殿とは?


Wikipediaより

アブ・シンベル神殿Abu Simbel)は、エジプト南部、スーダンとの国境近くにあるヌビア遺跡。


概要・歴史

オリジナルは、砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿。

大神殿と小神殿からなる。

建造主は新王国時代第19王朝の王、ラムセス2世。

大神殿は太陽神ラーを、小神殿はハトホル女神を祭神としている(小神殿は最愛の王妃ネフェルタリのために建造されたものでもある)。

建設後、長い年月の内に砂に埋もれていたが、1813年にスイスの東洋学者ヨハン・ルートヴィヒ・ブルクハルトによって小壁の一部が発見され、1817年にブルクハルトの知人であったイタリア人探検家ジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニによって出入り口が発掘された。


1960年代、ナイル川にアスワン・ハイ・ダムの建設計画により、水没の危機にあったが、ユネスコによって、国際的な救済活動が行われた。

1964年から1968年の間に、正確に分割されて、約60m上方、ナイル川から210m離れた丘へ、コンクリート製のドームを基盤とする形で移築された。

現在ではアスワン・ハイ・ダムの建設によってできた人造湖のナセル湖のほとりにたたずんでいる。

この大規模な移設工事がきっかけとなり、遺跡や自然を保護する世界遺産が創設された。

アブ・シンベル神殿は世界遺産の象徴的な遺跡で、文化遺産として登録されている。



この神殿では、年に2回神殿の奥まで日の光が届き、神殿の奥の4体の像のうち、冥界神であるプタハを除いた3体を明るく照らすようになっており、観光客の目玉となっている。

本来はラムセス2世の生まれた日(2月22日)と、王に即位した日(10月22日)にこの現象が起こるものであった。

神殿の移設により、現在は日にちがずれてしまった。


アブ・シンベル大神殿

大神殿の四体の像はラムセス2世で、その前に並んでいるのは家族の像である。

奥にはプタハ神、アメン・ラー神、ラー・ホルアクティ神、そしてラムセス2世の像がある。

像の脚にはヌビア遠征に赴いたギリシャ人傭兵による古代ギリシャ語の落書きが彫られている。

ラムセス2世像のうち向かって左から2体目は神殿完成の数年後に起きた地震によって崩れ、頭部の一部が2体目の前に転がっている。


↑ラムセス2世の足元にいる小さい女性がネフェルタリ(ラムセスの像がデカすぎる)

↑ナイル川の水量を調節するナイル川の神「ハピ神」豊穣の象徴。
ルクソール神殿でも同じものがありましたね。
過去記事「ルクソール神殿」参照



壁には神聖化された聖なる船の前で儀式を行う場面が描かれている。

浮き彫りに王の業績、北の壁にはカディシュの戦い、南の壁にはシリア・リビア・ヌビアとの戦いが描かれている。

↑ラムセス2世の戦闘シーン


↑ひとつの弓で2本の矢を射るラムセス2世

↑トート神

↑ホルス神

↑ラー神

ラー神とホルス神が習合するとラー・ホルアクティ神になります。


アブ・シンベル小神殿

ハトホル神と王妃ネフェルタリに捧げられた神殿。

立像が6体あり、そのうちの4体は王、2体はネフェルタリである。

脇には王子と王女を配置している。




↑ハトホル神の顔が柱にあります(ハトホル柱)

↑ホルス神(右)とセト神(左)から守護してもらってるファラオ(ラムセス2世)


泊まったホテルは、セティ・アブシンベル。
セティは、ラムセス2世のお父さんの名前。
砂漠の中のホテルですので、虫が入ってきたり、
お風呂の水が流れにくかったり、または溢れたり、
埃っぽかったり、エジプトらしさを感じるホテルでした。

ホテルから見たサンセット。南の島みたい。

砂漠の中の一流ホテルです。



そして、夜の「音と光のショー」を観に、再びアブシンベル神殿へ。



こちらは3Dマッピングを席に座って見る形式。
実は旅の前にYouTubeで少し観てしまったのだけれど、2018年度版は内容が違っていて楽しめました♪








そして、翌朝早朝、朝陽を見に3度目のアブシンベル神殿へ。









陽が当たると神殿の見え方も変わりますね〜


朝昼晩と3回もアブシンベル神殿に行って、堪能してきました。




↑警察官に声をかけられ、何事かと思ったら、二つの神殿を一緒に撮れる撮影スポットを教えてくれた。
拳銃持ってる警察官にチップを請求され、渋々チップを渡し、ついでに写真も撮ってもらいました。
やたら笑顔のピースサインが怖い…

↑ツアー参加者の方々のシルエットと朝陽
アブシンベル神殿を出て、アスワンへ戻ります。