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前回記事「お金のない世界」の続きです

水の中から、凄まじいスピードで
オフィル上空に舞い上がった。
数秒後にはいくつかの建物があるところに着き、
円盤は、そのまま空中にぴたりと停止した。
窓の外を見た。
途端に、ひどいめまいを感じた。
なんと、何人もの人が、空中を、

"と…ん…で…い…た…‼︎"

空中に両手を広げて、
ある人は垂直に、
ある人は水平に浮いていた。
皆、目を閉じていて、やさしい、
うっとりとした表情をしていたが、
深く気持ちを集中させている様子が分かる。
空中をゆっくりとまるでワシのように、
大きな輪を描きながら飛んでいた。

アミは"センソ・メトロ(感覚計)"を取り出して、
彼らのひとりに当てた。

彼の胸の光には驚くべきものがあった。
光は彼の体から内部だけにとどまらず、
体の周囲を、弧を描いたように
外に向かって輝いていた。

アミ「ここにいる人たちは、
平常1000度前後の度数だけど、
精神を愛に集中することにより、
2000度以上にもなる。
今やっているのは精神訓練のひとつだけど、
訓練が終われば、いつもの度数に戻るんだ。
また、今の彼らと同じくらいの度数を
平常持っている世界の人もいる。
でも、君も僕も今のところ、
到達できそうもない世界もある。
それは、10000度を超える度数を
持っている太陽の人たちで、
もう、ほとんど純粋な愛だ。」

ペドゥリート「太陽の人たち?」

アミ「うん、様々な太陽に
住んでいる人たちのことだよ。」

ペドゥリート「そんなこと、
一度だって想像したことなかったよ!」

アミ「当然だよ。誰だって、
自分のはるか上にある階段のことなんか、
見ることも想像することも出来ないからね…
じゃ、今度は向こうのグループを見に行こう。」

遠くの野原に、
さっきの人たちと同じ格好をした
50人くらいの人たちが、
輪をつくって座っていた。
一見して光り輝いているように見えた。
足を交差しせて、背をまっすぐに伸ばし、
瞑想していた。

ペドゥリート「何をしているの?」

アミ「宇宙のそれほど進歩していない世界に、
テレパシーでメッセージを送っているんだよ。
でも、頭だけで知覚するのは難しいね。
一緒に心も伴わないと。」
「頭で何かを考えるのを少しやめて、
胸に注意をするようにしてごらん。
そうすればたぶん、感じ取ることができるよ。
発信地のすぐ近くにいるからね。」


"愛に基づいている、すべてのもの…
友情 や 夫婦
家族 や 組合
政府 や 国家
個人のたましい  人類のたましい
これらは、皆、堅固で確実で、
繁栄し、実を結び
壊れることを、知らない…"


アミ「このメッセージは、
ずっと深いところーーー
そう、神からきているんだ。
そしてここにいる人たちは、
それをキャッチして、
地球のようにあまり進歩していない
世界に再送信しているんだ。
向こうで誰かが受信するんだけど、
必ずしも純粋に再生するとは限らない。
それは、受信する人の
"意識の水準"によるんだよ。」

ペドゥリート「意識の水準?」

アミ「ふたつの脳のバランスの
度合いのことだよ。
受信する人のこのバランスが
正しくとれていれば、
メッセージを正確に受け取って、
新しい時代の創造のために使われるけど、
そうでないと歪んで解釈されて、
反対に、恐怖や混乱や暴動などが
増加することになるんだよ。」

ペドゥリート「新しい時代だって?」

アミ「うん、"水がめ座の時代"のことだよ。」
「地球という惑星の新しい発達段階で、
数千年もの間続いた野蛮な時代の次に来る、
新しい愛の時代のことだよ。
地球もより繊細な宇宙エネルギーに
支配されるようになり、
全ての人の愛の成長を助けるようになるんだ。
地球の人も、もうオフィルのように
幸せに生きることが出来るようになるんだよ。」


この後、ペドゥリートは、
時間と空間の外に位置している世界で、
双子の魂の女の子に会います。
それは、2000度くらいの状態の
ペドゥリートの未来の姿を
垣間見たという事なのですが…

次からは、2冊目
「もどってきたアミ  小さな宇宙人」
よりお送りします。




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