今日は、雪が降ったので、なんとなくポエムを書きたくなりました。

 

 

 

 

(題名) 

 

  「雪とオジサン」

 

 

 

 

 

オジサンは、その前は青年だった。

 

 

 

オジサンは、その前の前は少年だった。

 

 

 

 

少年の頃のオジサンは、

 

 

雪が降ると、雪合戦をして遊んだ。

 

 

 

鼻水を垂らしたって、へっちゃらだった。

 

 

 

しかし、オジサンは、いつの頃からか

 

 

雪が降っても雪合戦をしなくなった。

 

 

 

そして人前では鼻水を垂らさなくなった。

 

 

 

 

けど、オジサンは思う。

 

 

「今だって俺の心は少年のままだ」と。

 

 

 

 

しかし、そんな思いとは裏腹に、

 

 

混沌たる時代を生き抜くオジサンは、

 

 

 

社会の荒波に揉まれ、

 

 

自分の心を押し殺し、

 

 

 

会社のため、

 

家族のためにと、

 

必死でガンバっている。

 

 

 

 

そう、

 

オジサンに待ち構えている現実は、

 

 

 

電車に乗れば、

 

手がちょっと当たっただけで、

 

痴漢を見るような鋭い目でにらまれ、

 

 

 

 

会社では、

 

パワハラ、セクハラの言葉に

 

いつも怯え、

 

 

 

 

ノルマの達成、

 

 

サービス残業、

 

 

休日出勤、

 

 

わけのわからぬクレーム、

 

 

上司、部下から、いわれのない圧力。

 

 

 

 

 

そう、

 

オジサンは、いつも戦っている。

 

 

 

 

そして、重い、重い、鎧を身にまとい

 

生きている。

 

 

 

 

 

けど、オジサンは時々思い出す。

 

 

 

 

初恋の頃のことを。

 

 

オジサンには、好きな子がいた。

 

 

 

でも「好き」って言えなかった。

 

 

そんな淡い思い出を

 

 

昨日のことのように思い出す、

 

 

オジサン。

 

 

 

 

そして、同窓会の連絡がくれば、

 

参加したい気持ちとは裏腹に、

 

 

 

変わってしまった体形と、

 

 

薄くなった髪の毛を気にしてしまう、

 

 

 

シャイなオジサン。

 

 

 

 

ほんとの、オジサンは、

 

 

今だってシャイボーイ。

 

 

 

 

 

オジサン、

 

 

そろそろ、

 

 

自分を生きなよ。

 

 

 

 

だれも、もう

 

 

 

オジサンの心の自由を奪うことは

 

 

 

出来ないんだよ。

 

 

 

 

オジサンが、笑えば、

 

 

オジサンの周りの人たちも、

 

 

きっと笑顔になるよ。

 

 

 

 

オジサン、

 

雪ダルマ作ってみなよ。

 

 

 

あの頃の

 

 

 

寒さなんかビクともせず、

 

 

 

鼻水を垂らしたって気にしなかった

 

 

 

あの少年時代の心に、

 

 

きっと戻れるよ。

 

 

 

 

あの頃の、ピュアな心に。

 

 

 

 

 

オジサン、

 

 

人生は短いよ。

 

 

 

 

自分の心を大切にしてね。

 

 

ねっ、

 

オジサン キラキラ

 

                            

nami作  ニコニコ