毎日新聞他によりますと、奈良県生駒市が市役所屋上に約１年前、喫煙所を約１１０万円かけて整備していたことが分かりました。
建物内全面禁煙を目的に、最上階の５階に入る議会とも協議して設置。議員２４人のうち喫煙者は５人程度。
市民には存在を知らせておらず、市総務課は「議員用では決してなく、将来を見据えた新たな喫煙所」と苦しい説明。議長は「議員だけでなく議会を訪れたお客さんや傍聴者も案内して使ってもらっている」と話しています。
市や議会によると、従来は会派の判断で控え室での喫煙を認め、市庁舎のうち議会がある５階だけ「分煙」でした。国の方針で官公庁での建物内全面禁煙への流れが強まる中、２０１３年８月に工事。費用は議会費からではなく市の庁舎管理費から支出し、表には出さなかったそうです。
喫煙所は５階から階段を上がり、ドアを開けて屋上に出たすぐ前の場所に設置。既設の庇を屋根の一部として活用しながら、風雨が強い時はドアを閉めて喫煙でき、換気扇も備えています。しかし５階から屋上への階段前には「関係者以外立入禁止」の掲示があり、一般来庁者は喫煙所の存在を知ることはありません。これが税金110万円の使い道とは…。
市役所には１階東側の外に来庁者用、地下駐車場に職員用の喫煙所がありますが、来庁者用喫煙所にはスロープ設置計画があり、地下は「建物外」ですが煙への苦情から移動させる意向だったそうです。