さて、前回は保育士向けに
「失敗」についてお伝えしましたが、

今回は
子ども  と  子どもに接する大人向けに
「失敗」について
考えてみます。



子どもの成長には豊かな経験が大切です。
だからこそ、子どもを取り巻く環境が重要になってきます。

その中でも身近にいるパパママ、
一緒に生活する家族、
担任の先生やクラスの友達などは
大きな影響を与える人的環境といえます。

特に小さな子であればパパママの存在は
絶大ですね。

直接的な関わりはもちろんのこと、
両親の生活態度や精神状態などからも
子どもは側で感じ、日々影響を受けていきます。



例えばパパママの仕事が忙しくなって
子どもと関わる時間が減った場合には、

ベタベタと甘えたり、話しかけたりして
(もっと関わって〜)といった
表現が増えると思います。

しかし素直に表現できない性格・性質の子なら、
イライラして怒りっぽくなったり、
無気力になったりして、
(もっと関わって〜)を
甘える、とは違う方法で表現します。

どちらの場合でも、
その子にとって愛着関係の深い人
(多くの場合はママですね。)の
影響を受けて表現する。
ということですね。




さて、はじめに戻り
「失敗」について、です。


たとえば、
飲み物をコップに注ぐ手伝いをしたがる子、
もしくは子どもにさせてみたい親や保育者
という場面があります。

その子は飲み物を注いでまましたが
上手く注げずに
飲み物がいくらかこぼれました。

さてその時、
どんな言葉をかけたり、態度をとったりしますか?


①マイナスな言葉や態度プンプン
○下手だなぁ!
○ダメでしょ、こぼしたら。
○なんで、そうなるかなぁ。もうやらなくてもいいよ。こっちでやるから。


②客観的な事実に近い言葉や態度ニヤリ
○お、注げたね。もう少しゆっくり注ぐとこぼさずにできると思うよ。
○うーん、ちょっとこぼれたから
80点かな。
○手伝ってくれて、ありがとう。


③褒めたり、ご褒美をあげるような言葉や態度おねがい
○すごーい!上手に出来たねぇ。
○お手伝いしてくれたから、ギュッてしちゃうね!(お菓子・お小遣いあげるね!)
○こぼしても全然、大丈夫だよ。

と、ざっくり3つに分類してみましたが、どうでしょうか?


今回は「失敗」をテーマにしているので
言葉のかけ方を細かく掘り下げないことにしますが、


失敗しても良いから、
またやってみよう!


と思えるのは②や③ではないでしょうか。


(②と③は、相手との関係や子どもの性格・年齢などから、どちらかを選んで上手く使い分けてで良いのかなぁとはぴきゅーは思っています。
ただ③は多用すると、大人のプラス表現に依存して自発性や客観的に判断する力が伸びにくくなるかもしれません)


大人の関わりで子どもの気持ちが
大きく影響されることを考えると、
②③の言葉をかけてあげたいですねウインク