旧暦の四月一日は「わたぬき」とも呼ばれ、衣だけでなく建具や調度品を夏仕様にする
「衣更(ころもがえ)」の日です。
今日から、旧暦の【卯月(うづき)】です。
旧暦四月のことをいいます。新暦では、4月下旬から6月上旬にあたります。今日はその
一日(朔日・ついたち)で新月(New Moon)です。月は太陽といっしょに昇り、日の入りのころ
同時に沈むので見えません。
牡牛座の新月〔木の精霊を追って辿りつく美しい小さな庭〕
卯月は風薫る万緑の季節です。鳥は恋の歌をさえずり、花は咲き、木々は葉を茂らせ、
田には水が引かれます。すべてのものが活気づき清らかに和する月です。
その意味や由来には諸説があります。
〔卯の花から〕「卯の花が咲く月」が略されて「卯月」になったという説が有力です。
〔十二支から〕十二支の四番目の「卯(うさぎ)」を、四番目の月に当てはめた。
〔稲から〕稲を植える月の「植月(うゑつき」「種月(うづき)」田植苗月(たうなへづき」「苗植
月(なへうゑづき)」が「卯月」に転じた。
〔万物が生ずる始まりから〕稲を植え、農耕が始まる月であることから、万物が生ずる
循環の始まりを意味する「初(う)ぶ」や「産(う)む」の「う」から卯月になった。
April 卯月Uzuk 「Early Summer」 May1-29
“Month in which Deutzia(卯の花) blooms.
Deutzia is a type of shrub with white flowers.
〔bloom:花が咲く shrub:低木〕
旧暦の夏は、卯月(5月1日~) 皐月(さつき 5月30日~) 水無月(みなづき 6月29日~) の
三か月です。
◇卯月の主な別名
夏初月(なつはづき):4月は夏の最初の月。
初夏(しょか、はつなつ)、首夏(しゅか):夏の初めの月。
乏月(ぼうげつ):米がなくなり、麦はまだと穀物が乏しくなる月。
孟夏(もうか):「孟」は季節の最初の意味。初夏、夏の初めの月。
卯花月(うのはなづき):卯の花が咲く月。
木葉採月(このはとりづき):養蚕(ようさん)にため桑を摘み採る月。
花残月(はなのこしづき、はなのこりづき):まだ桜が残る月。
鳥待月(とりまちづき):暖かくなってやってくる渡り鳥を待つ月。
麦秋(ばくしゅう、むぎあき):麦が実り、収穫を迎える月。
◇食の旬
明日葉(あしたば)・アスパラガス(asparagus)・独活(うど)・蕪(かぶ)・木耳(きくらげ)・甘藍
(キャベツ cabbage)・グリーンピース(green peas)・クレソン(cresson)・草蘇鉄(こごみ.くさ
そてつ)・牛蒡(ごぼう)・莢豌豆(さやえんどう)・山椒(さんしょ)・椎茸(しいたけ)・馬鈴薯
(じゃがいも)・薇(ぜんまい)・ 蚕豆(そらまめ)・筍(たけのこ)・たらの芽・長芋.山芋(なが
いも.やまいも)・韮(にら)・大蒜(にんにく)・野蒜(のびる)・蕗(ふき)・ルッコラ(rucola)・レタス(lettuce)・
甘夏・苺(いちご)・キウイ(kiwi fruit)・グレープフルーツ(grapefruit)・夏蜜柑(なつみかん)・
マンゴー(mango)・メロン(melon)
鯵(あじ)・伊佐木(いさき)・鰹(かつお)・黍魚子(きびなご)・鰆(さわら)・白子(しらす)・眼張
(めばる)
障泥烏賊(あおりいか)・甲烏賊(こういか)・雲丹(うに)・毛蟹(けがに)・栄螺(さざえ)・鳥貝
(とりがい)・蛍烏賊(ほたるいか)・真蛸(まだこ)・水雲(もずく)・若布(わかめ)
◇5月に咲く花(趣味の園芸より)
人気1~10位
薔薇(ブッシュローズ)・カーネーション・芍薬(しゃくやく)・牡丹(ぼたん)・マリーゴールド・
アマリリス・ラベンダー・ジャーマンアイリス・ナデシコ(ダイアンサス)・ニオイバンマツリ
人気11~20位
躑躅(つつじ)・マーガレット・カランコエ・ゼラニュウ・石楠花(しゃくなげ)・インパチェンス・
ペチュニア・金魚草(きんぎょそう)・カリブラコア・藤(ふじ)
5月1日は、フランスを中心に「すずらんの日」と呼ばれています。恋人やパートナーそして、
日頃からお世話になっている友人や家族などにすずらんを贈ります。受けとった人は幸運
が訪れるとのことです。
※写真は、庭に咲いていているすずらんです。わが家も今日は「すずらんの日」にしましよう。
あなたが幸せでありますように
琵琶湖を望む草庵にて