隆弘side
マネージャー2人、そして俺と宇野ちゃんがソファに座る。
俺は宇野ちゃんの左手を握りしめたまま、マネージャーを見た。
西マネ「どういうこと?」
宇マネ「2人とも結婚に向けて動いてたんじゃないんですか?」
隆「動くよ、俺と宇野ちゃんが結婚するためにね」
マネージャー2人共が眉間にシワをよせて戸惑っている。
宇野ちゃんは眉毛が八の字だ。
西マネ「…その様子だと、何を言ってもダメみたいね」
宇マネ「え?!ちょっ、宇野さん!」
実「ごめんね」
隆「勝手なのはわかってる」
西マネ「どうする気なの?」
隆「俺と宇野ちゃん、何ヶ月先まで仕事ある?」
西マネ「今のところは三ヶ月」
宇マネ「二ヶ月です」
元の結婚に向けて大きな仕事は取らないようにしていたから、そんなものか。
隆「わかった。そこから先の仕事は取らないで欲しいんだ」
今ある仕事を放り出すことは宇野ちゃんが一番嫌いなはず。
すごく無理なお願いをしている。
宇マネ「取らないでって、どうやって」
隆「俺は腰が悪いし、宇野ちゃんは体調不良でどう?」
実際に腰が悪いし、宇野ちゃんも最近また痩せてきている。
嘘はどこにもない。
宇野ちゃんの頬を撫でて笑ってみせれば、大好きな笑顔が返ってきた。
俺はこの笑顔を守りたい。
俺も宇野ちゃんも、この日は午後から仕事だったため、ホテルをあとにする。
実「にっしー、すべて1人でしようとしないで。2人で考えよう。私もにっしーを守りたい」
そう言って宇野ちゃんは仕事へ向かった。
マヤとはしっかり話さなければならない。
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もう10月かぁ。早い!
さてさて、頑張りましょう。