隆弘side


宇野って、こんな酔い方するんだっけ?

なんて思ってしまうほど飲みに行ってなかったんだろうか。




実「日高くん、ゲンキー?」

日「始まったよ」

秀「宇野ちゃん、酔ったか」



日高も秀太も慣れてる様子。

直也くんは奥で微笑ましく笑っている。





直「そろそろさ、やばいかも」




さっきまで微笑んでいた直也くんが言い出す。

何がやばい?


そう思ったのも束の間、宇野が前に倒れる。




隆「宇っ…」

日「宇野!」




俺の手が届く前に、日高が先に宇野を支える。



その瞬間、もやっとしたものが生まれたのはなぜだろう。




日「…っと、あぶねぇ」

秀「宇野ちゃんも飽きないね」


直「そろそろお開きにしようか」




直也くんの言葉でお開きとなる。


真司郎と千晃は二人でタクシーに乗って帰り、秀太は直也くんの車で帰った。



そして、俺の隣には宇野をおんぶした日高。





日「こいつ、起きないんだよな」



そう言いながら宇野を車に乗せる。

俺も日高も車に乗り、走り出す。




何も言わずに日高は運転してるけど、宇野の家知ってるんだな。



そして、あるマンションに着くと宇野をデコピンする。




実「…いっ!…たい」

日「デコピンしないと起きないからだろ」

実「日高くん…ご…ありがとう」



そして、宇野は車を降りた。





隆「日高、俺もここで降りる」





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