先日のニュースショーでソフトバンクの孫正義氏が出演され、これから医療でのAI活用を実現するという趣旨の発言がされていました。


AIというと話題になるのは生成AIの場合が多いですが、自動運転や様々な保守メンテサービスなどのAI活用も増えていくことになるでしょう。


これらの中にはこれまで主に人力でやっていたことをAIでやるということが多くあるように思えます。


世界的な人手不足やそれに伴う人件費の高騰で人を雇うより、AIにやってもらった方がはるかに安くつくのだと思います。


現在人の力で主にやっているといえば農業や製造業などたくさんの分野がありますが、医療だけはなかなか機械化が進んでいないのが実態だそうです。

大きな病院に行ってもほとんど人力で機械に頼っているのは検査などの医療機器が主体です。


診察や受付業務、調薬などはほぼ人の手によっていますから、病院というのは常に人手不足状態、患者の方も大病院などはほぼ1日仕事になってしまいます。


なぜ病院がこれほど機械化、AI化が進まないのかというと、大事な人命を機械に任せられないという考えと、各患者にとって画一的な対応ができないという思い込みではないでしょうか。


それと病院というところはどうしても高齢者が多いですので、高齢者がAIを活用できるのかの疑問もあると思います。


ですけど現在の病院ほどスタッフが多い職場はあまり無いのではないかと思います。


沢山の患者、それもいろいろな条件の異なる患者がいますので、人が対応すべきだ思っているのかもしれませんが、いろんなケースの人がいる場こそAIの出番があるのではないでしょうか。


それに今では音声で情報を聞くこともできるので高齢者でも使えるシステムは出来ると思っています。


いま話題の自動運転よりかはよほど簡単なような気がします。


医療にAIが活用するようになると利用者にはとても便利になると思います。


それと多くのスタッフを抱える必要もなくなるので病院経営も今よりはやりやすくなることでしょう。



このように一連のフローの中のタスクというのは比較的AIに取って代わることはしやすいと思います。


ですので今ある業界というのはどれもAIで代替することは出来るでしょう。



ではAIが不得意なものというのは何なんでしょうか。


生成AIを使ったことがある人にはわかるでしょうが、生成AIで例えば文章を作るにはある命令(プロンプト)が必要です。


このプロンプトもそのうちAIが出せるかもしれませんが、これにはどういうものを作りたいかという意思がないとなかなかこのプロンプトは出せません。


ですのでこのプロンプトを考える人、つまりどんなものを作りたいのか、アイディアから始まってそのアイディアを実行するまでの設計の仕事は現在人がやるしかないのだと思います。


つまり0→1の仕事は人の手によってやることであり、やるべきことではないでしょうか。


AIというのは非常に便利で、使えば新しいものを作り出すことがとても簡単にできると思います。


でもAIが0→1の仕事までするようになると、それはとても危険なことかもしれません。


それこそSFの世界によくある人間がAIに管理される社会になる危険だってあるのです。



逆にAIにできない仕事とは何でしょうか。


それは心の豊かさを与える仕事だと私は思います。


便利なことを追求するのだったら圧倒的にAIのほうが便利です。


だけど心が満たされる瞬間というのは便利とは関係ないです。


人との触れ合い、自然との触れ合い、感動する話、スカッとする話、それらはAIや機械では作り出すことができません。


もし、高性能なロボットができて、野球選手で打率9割の大谷翔平の3倍も優秀なものができたって、誰も感動などしないでしょう。


もし、これからもAIがない分野を考えるとしたらそれは間違いなく人間の心の分野になると思います。


楽しい、嬉しい、悲しい、さみしい、それらの感情をAIが満たしてくれるとは思えません。


これからは体の健康と心の健康の2つがとても大切になると思います。


もし、AIのない分野が将来あるとしたらそれは根本的な心の健康を確立する分野だと思います。