新年度を迎え、生活が大きく変わったという方が多くいらっしゃるでしょう。


その中で期待と不安が同居している方も多いはずです。


そもそも期待と不安というのは常に同居していて、両方とも将来のことでまだ体験していないことが多いですから、未知のものに対する感じとしては当然のことでしょう。


でもその期待と不安というのは自分が変わるときには必ずおまけとしてくっ付いてくるものです。


自分が変わらない人にとっては期待もなければ不安もないという安定した気分でいられるのですが、そういう時は人間としての成長はあまり期待できません。


期待と不安は成長する人にとっての副産物だといえます。


この2つで期待というのは人間にとって嬉しいことですが、不安というのは厄介で、往々にして不安を避けるためにあたらしい挑戦をしない決断をすることも多いと思います。


めんどくさいとか、今のままでいいじゃん、とかいう心の動きはすべて不安からの逃避が原因です。



不安ということだけに関しては、転機の時だけでなく、将来に対する不安とか、健康に対する不安とか、金銭的、肉体的、また人間関係においても不安を抱える場合がよくあります。


そういった時の不安もある方法で解消できると私は考えています。



不安に対する特効薬、それは先ほど書いた期待とよく似ているものです。人間が新しいことに挑戦するときにそれを可能とするのは不安だけでなく、期待というプラスに働くものがあるからです。


期待というのは擬音でいうとワクワク、とかドキドキという言葉になるかと思いますが、この言葉は人間の心にプラスに作用する言葉です。


期待と不安がセットになっているときには良いのですが、時として、いや人生の多くの場合は不安だけが大きくのしかかってくる場合があると思います。


そのような時にどのように対処するかが人生の荒波を乗り越える秘訣ではないでしょうか。


その不安になるということは期待があまり感じられずにいることが多いと思います。


健康面でいえば大病の告知をされたときの場合などです。


自分は死ぬのではなかろうかという不安が頭のほとんどを支配されてしまうこともあるでしょう。


そして、そのような場合にえてして悪いことが重なってしまうことが多いです。


それはなぜかというと期待というプラスの精神状態がほとんど無くなってしまったからではないかと思います。



人生良い時もあれば悪い時もあります。


それはすべての人に言えると思うのですが、不安で苦しんでいる状態の時、ほとんどの人が自分の人生は悪いことしか起こらない、と勘違いしてしまっています。


いずれ悪い時が過ぎて良い時がやってくるのが想像できないのです。


ですのでそのような時には人生良い時もあると自分に言い聞かせるしかないのです。


不安を打ち消すのではなく、不安とともに希望も持っている、そういう状態を強制的に作るしかないのです。


その一つがよく言われる笑顔で過ごすということです。


笑顔だけは心が伴っていなくても作ることができます。


笑うことも同様です。



ですので、まずは笑顔を作っていき、慣れてきたら心の中も楽しいことで満たすようにします。


楽しい、嬉しい、という気持ちを心の中に芽生えさせるのです。


笑顔の場合は随意筋で自由に笑うことはできますが、実は心もそれは可能です。


慣れないときは心は自由に操れないと思うかもしれませんが、心もある程度は自由に自分で操ることはできます。


永続的にというと難しいかもしれませんが、短時間だと比較的誰にも心を楽しい状態に持っていくことは可能です。


自分が少し幸せを感じるとき、例えばバスタブにつかった時や寝る直前などに強制的に心を楽しい状態に持っていきましょう。


「嬉しい~!」とか「楽しい~!」と楽しかった時の心の状態を再現しましょう。


それだけで悪いことばかり起こっていた自分の人生に少しづつ良いことも起こってくるようになってきます。


要は心も持ち方次第ってことですね。


不安を感じたとき、不安の中に沈んでしまう前に楽しい状態に自分で持っていくことは誰にでもできるのです。


4月は多くの方が不安になる時期でもありますが、同時に楽しいことがどんどん増えてくる時期でもあります。


楽しい人生を送るには自分でも多少工夫して、努力することが大切だと思います。