私どもの観光土産って地元の農林水産物を売りにすることが実はすごく多くあるのです。


いわゆる地元色を出すにはこれらのものを材料にしたり、デザインに使ったり非常に良くそういうことをしています。


それで2月の60秒で学べるNewsで出ていたのがイチゴです。


最近埼玉のイチゴがすごく人気を出しているそうで、特にその中でもあまりん、という品種は糖度17度もあって、1粒1000円で売っているところもあるそうです。


全国でもいろいろなところがイチゴを売っていこうといい意味で競争が激化しているのが現状です。


こういった状況なので現在、イチゴは世界的に見ても日本のイチゴの評価はとても高く、2022年でその輸出額は52億円に達しています。


10年前の2012年は1.8億程度だったので10年間で30倍弱に成長しています。


こういった農産品につきものなのが外国、特に中国による品種の盗難です。


シャインマスカットがその好例ですが、良い品種を日本が開発するとその苗や種を本国で栽培してシェアを奪っていくのがそのやり方です。


ただし、品種は奪うけど栽培方法まではとても手間がかかることなので奪うことはできないようです。


そのせいで、シャインマスカットにしても日本産のものとは品質が程遠く、やはり本当に欲しい方は日本産のものを買っていくのは当然でしょう。



いま、イチゴやブドウに限らず、農産品が先進国でのこれからの大きな武器になってきています。


アメリカでも農林水産物の輸出は全輸出の10%に達していますし、オランダやドイツなども何兆円規模で輸出しています。


日本はというと2022年で世界で44位、日本の上にはギリシャや韓国もいます。


まだまだ日本は農産品での輸出は低いと言わざるを得ません。


日本はかつて工業製品の輸出が得意という認識はありましたが、半導体をはじめその意識からは脱却する時だと思います。


つまり1粒1000円でもいいので本当においしいものを、世界をあっと言わせるものを提供していく方法も取るべきではないでしょうか。


これらの高付加価値農産品は輸出での外貨獲得だけではなく、日本という国のPRとしての意味もあります。


日本国内でも本場の農産品が食べたいからその地を訪れるというのはとても多いですし、これが世界でも同じだと思うのです。


日本の糖度17度のイチゴをもぎたてで食べてみたいという人は必ず世界には多くいます。



いま、日本では地方で5~600円程度のラーメンがアメリカでは3000円でも普通にします。


1粒1000円のイチゴも外国では普通に売れると思います。


外国人が持つ日本のイメージである高品質、丁寧な仕事に憧れる外国人はとても多いのです。


これらの強みを生かす意味でも日本の高品質の農産品は今後の大きな武器になっていくと思うのです。


そしてそれを食べた人が本場の味を本場で食べたいと言え方は日本に訪れてくれるのです。


まさに農業と観光が一体化して日本を世界に売り出していくのです。


いま円安で絶好の機会ですし、これが将来円高に振れてもなかなかその効果はなくなっていかないと思うのですね。


日本の武器は研究と工夫です。


それらでこれからの世界競争に是非打ち勝っていきたいと思います。