久しぶりに雑貨のPB品製品が入荷しました。


観光土産というのは平成の初期くらいまでは雑貨と食品は4対6くらいの割合で雑貨も比較的よく売れていました。


雑貨の中ににもいろいろなカテゴリがあってキーホルダー、ペナント、絵葉書、カーマスコット等々いろんなものがよく売れていました。


今例に挙げたものはほとんど現在ではいろいろな理由からあまり売れなくなった商品群です。


まず、キーホルダーですが、これは1種のコレクター商品として人気でした。


観光土産にはこのように収集対象の商品が多くありました。


最初に出たのがバッヂだと思います。


バッヂは帽子の淵の部分に訪れた先のバッヂを止めている方がよくいました。


その後、ペナントや手形、ちょうちんなどが収集グッズとして人気を博し、ほとんどの観光地でこれらの商品が販売されていたと思います。


ペナントやちょうちんなどは個人店の居酒屋さんなどで壁にずらりと掛けている店も結構あったものです。


これらの収集物は現在ではほとんど集める方もいなくなって、観光地の主要製品からは外れてきていると思います。


また、カーマスコットというのも一時は多くの種類が販売され、前述の手形などにも吸盤をつけてカーマスコットにしたものも販売されていました。


これらのカーマスコットも車に取り付けることで視界が悪くなるので現在ではあまりつけている人もいないようです。


それ以前にこれらの吸盤付きのものをフロントガラスに貼ること自体で車検も通らなくなるのでこれも売れなくなった原因の一つだと思います。


このほか雑貨では布製品、陶器製品、近いところでは携帯ストラップなども大きな販売面積をとっていたのですが、これらも軒並み売れ行きを落とし、土産品店からその姿を消しつつあります。


このほかにもおもちゃというのも観光地には欠かせなかったカテゴリでした。


でした、といったのはそのほかのものと同じく、現在ではほとんど売れていないからです。


昔は小さなお子さんなどが欲しがって仕方なく買ったり、お孫さんの土産におばあちゃんが買ったりすることで売れていたのですが、そういうシーンも現在ではほとんど見ることもありません。


これらを考えると家族構成や家族内でのお互いのかかわり方も以前とは全く異なってきたのだということの表れだと思います。


観光土産もこのように昭和、平成の時代とは全くその構成が異なってまいりました。


現在は80%以上を食品が占めています。


その食品も何でも売れる時代とは当然異なってきており、今ではその土地ならではの名物か特別な企画性を持ったものがよく売れているように変わってまいりました。


食品でも何某かの特別感のあるものでないと観光客は手を出してくれない時代です。


昭和の時代には、観光土産は比較的流行り物は観光地から、というものかも多かったのですが、現在では100均やSNSなどでバズッたものが売れていますので、観光地にはその発信力はすでに無くなった感がいたします。


そんな日陰の観光土産ですが、今回当社も久しぶりに雑貨のPB商品を発売いたしました。


それは今言った手形でカーマスコットタイプの製品です。

 




いま、雑貨で唯一受けているのはインバウンドを対象にした雑貨です。


インバウンドですから特に日本を感じさせる製品に人気があるのは言うまでもありません。


インバウンドが来られるとその価格でも以前の倍の価格でも売れますし、日本人ならもう飽きたようなものも復活できると思います。


今回のカーマスコット型の手形も以前は300円から350円程度で売っていたのですが、今回は上代700円と倍になっています。


半導体でもインテル製品からエヌビディア製品に半導体の使用目的が変わっていったように観光土産でも売れ筋は激変している時代になってきました。

観光は特に先進国では主要産業の一つですが、観光土産もそれに対応できるようにならなくてはいけません。


何でも売れて品ぞろえをすればいい時代ではなくなってきたのだけは確かだと思います。