人生振り返り
父について

重めアウトプット。長編です。

私の両親は共に高卒で銀行員、19歳で結婚して私は次女。
父はただでさえ気性が激しい上に、ギャンブラー(パチンコ、麻雀、競輪競馬、花札)だったため機嫌の波が激しかった。
そして、もちろん育児家事は任せっきり、自分では何もしない九州男児。

母親に怒って、物投げつけたり、殴ったり蹴ったり。 
喧嘩になると母が家を飛び出して、近所を逃げ回るのを父が追いかけたり、、車に逃げ込んだ母を窓ガンガン叩いて「出てこい」って叫ぶ姿が今も記憶に残ってる。

そんなわけで、物心ついた時には、私にとって父親は恐怖だった。
食事のとき、父が少し大きめの声で話すと、ビクッとして味噌汁ひっくり返しちゃったりとそんな具合。 
私はおばあちゃん子で、ここ絡みでも色々あって今度アウトプットしようと思ってるんだけど、、父と母との関係性が築けてなくて、何を話せば良いかもわからないし、いつもビクビクして幼少期を過ごした。なので、先日のワークで幼少期に楽しかったことを聞かれても、何も浮かばなかった。

小学校以降になると、私はいわゆる問題児で、嘘つく、人のものを取る、万引き、イジメ、不登校と色々あって、、父の怒りの矛先は私に向かうことが増え始めた。
家庭の中で、私のせいで父親が荒れ狂うという雰囲気があった。

物を投げつけられる、殴る蹴るは当たり前。
少し帰りが遅くなったら、外に追い出される
(夜追い出されて朝まで締め出される)
髪にカーラー巻いてパーマっぽくしたら、髪全部切られた
学校の鞄にシール貼ってたら、学用品などベランダから捨てられた、、
自分の靴のみを磨いて、親のを磨かなかったため、靴を捨てられる。
少し成績が下がっただけで、退学届書かされて脅される。などなど

高校3年の時に、両親離婚。
父親が銀行のお金を横領していた。
銀行の信用問題になるので、警察沙汰にはならずに、親戚中から借金し返金して、父は銀行解雇となった。これは2回目のことだったらしい。
母も同じ銀行で、グルだろ的な感じで事情聴取されて、、離婚を決意。
これまで、不倫や借金問題、DVなど数知れず。遅すぎる決断だったと思う。
その後も母は銀行に残り、3人の子供を育て上げ、支店長にまでなって、定年まで勤め上げた。
それは本当に凄いことだと思うし、尊敬する。

大学合格発表の日、父に電話で合格だったことを伝えた。
父が電話口で泣いているのがわかって、嬉しいような?何とも言えない複雑な気持ちになったのを覚えている。

私も少しずつ大人になっていく中で、、
父親の叱り方に行き過ぎたところはあったと思うものの、、私自身にも問題があって、若くして結婚して大人になりきれない中で 父なりの愛情表現だったのかもしれないと思える様になっていた。

父は再婚し、私も私自身の世界がどんどん広がり、父との接点は減っていった。

大学5年くらいの時、当時の彼氏と一緒に祖母と父を訪ねた。お酒を飲んでいるうちに、父が悪酔い。「こいつ(私のこと)は根性が悪くて、俺は1番嫌いだ」などと言い出し、泣きながら退散。
とてつもなく惨めな気持ちだった。 

それでも、まだ祖母がいたので、祖母に会うために時々父の家に遊びに行くことはあった。
社会人5年目(今から20年くらい前)の時に、祖母が他界。祖母のお葬式で会ったのが、父と直接会った最後となる。

父の日に気まぐれにレストラン予約してあげたりもあったけど、、私も日々医師として激務だったり、上京したりで、父のことを思い返すことも減っていってしまった。

2015年10月に私はできちゃった婚で入籍、結婚式の準備、出産産後の準備、大学院の研究ととにかくバタバタしていた、父に電話で近況を報告することは、元々かなりぎこちなくてストレスを感じることで、電話しようとも思わなくなっていた。

2016年4月長男の出産予定日が間近に迫った4月14日に熊本で大きな地震が起きた。
母の住む自宅は全壊、お友達もたくさん被災した。
FacebookやLINEなどでたくさんの人とやり取りしたが、父のこと完全に忘れてしまっていた。
父は割と新しいマンションに住んでいて大丈夫だろうって思っていたのもあるのかも知れない。

子供が産まれて2ヶ月くらい経って落ち着いた頃に、ふと父親のことを思い出して、子供が産まれた報告をしようとして、電話をした。

上手く話せないことはわかっているので、ドキドキしていた。
電話に出た父が言ったのは
「誰ですか?」「どちら様ですか?」
怒っているのは直ぐにわかった。何も言えなかった。

それから父とは、完全に連絡を絶っている。

こうやって文章にしてみると、

自分のことで一杯一杯で、結婚の報告もせず、地震の被災状況も心配せず、親孝行と呼べることもできてないまま、都合が良い時に気分で連絡して、父が怒ってもおかしくないなと思った。

これから父と向き合える日は来るのかなぁ。
そして、父は今元気に生きてるのかな。

色々思うところはあるけれど、今の暮らしが出来ているのは、父が厳しく正してくれたお陰だと思う。 感謝を伝えられると良いなぁ。

電話は怖いから、手紙かな。
住所わかんないけど…。。

長文になるとは思っていたけど、かなり長くなってしまった。こんなまとまりのない長文、読んでくださって、本当にありがとうございました。