仕事を辞めてあっという間に1年が経った。

気がつけば半引きこもりの状態。

好きなことに時間を使えばよいものの、なんとなく1日を終え自堕落生活を満喫していた。

 

3月中旬、親友のYちゃんがフルタイムで働きはじめることになり、いよいよ平日遊んでくれる人がいなくなることに危機感を覚えた。

 

Yちゃんの前向きな姿勢に刺激を受け、せめて扶養範囲内でゆるーく週2で働けるような仕事を探してみようと同じ派遣会社に登録したのが3月中旬。落ちるんちゃう?と心配しつつも適性検査をなんとかクリアし、正式登録のあとカウンセリングを受けた。

 

カウンセラー: 「お仕事に対してのご希望などありますか?」

 

わたし:「できれば、週2くらいで緩めで短期で探しています。」

 

カウンセラー:「....(苦笑)あの、そういうのはレアでして、派遣は、基本はフルタイムで、短期も少ないです。派遣で働く方の希望としては普通フルタイムでそこで、できれば正社員になるという感じで頑張る方が多いです。」

カウンセラーの方の心の声 (ダメだこの人、、、やる気ないのになぜ、派遣を選ぶ?なめとんかぁー、、、)

 

わたし:「え!そうなんですか。」

カウンセラー:「週2で、扶養内のようなお仕事で紹介できるものは今ないのですが、、、、募集のジョブリストをみて気に入ったものがあれば、いつでもご連絡ください。たくさん仕事があるので、興味が少しでもあればご連絡ください。」

 

さすが、プロ。心の声は胸の奥にしまい、柔らかく、優しいトーンでカウンセリングが終わった。

 

世の中、気晴らし的にゆるく働けるような仕事は、なかなかなさそうである、、、という現実を知ったのだった。

 

その1週間後、なんとなくジョブリストをみていて、お、これは面白そうだというのを見つけ、問い合わせた。

 

その1時間後には職場見学(面接、でなく派遣では、職場見学というらしい)に向けて話が進み、3時間後に職場見学の日取りが決まった。

実は、会社のオフィスの駅を間違えていてもっと近いと思っていたところ、まさかの1時間通勤であることに職場見学が決まってから気づいたのだった。同じ東京といえど、うちから通勤で約1時間に少々怖気付きつつ、職場見学に挑んだ。

職場見学は派遣の営業の方もついてきてくれて心強かった。

 

職場見学後、2日後にはフルタイムで4月1日から働くことが決まった。

そして、嬉しい気持ちと不安が入り混じりつつ、初出社当日を迎えた。

出社するのは、子育てで会社を辞めた時以来で、15年近く前のことだ。すごく緊張した。

初出社の最難関は朝の満員電車を耐えること。1日目にして、めちゃめちゃ疲れた。
最初の目標は1ヶ月頑張ることだった。

案の定、1週間目、2週間目は最高潮に辛く、毎日、”行きたくない”を連発し、夫にも娘にも呆れられだいぶん叱られつつ、支えてもらい、無事、ゴールデンウィークを迎えるまでにいたった。

 

辛い時期もなんとか乗り越え、ゴールデンウィークに入る前、歓迎会もしていただき、無事、派遣も延長も決まった。次の契約が終わるころにはちょうど派遣も6ヶ月立つ頃。今の目標は、秋まで頑張って有給をもらうまでにたどり着くことだ。

 

アラフィーで久しぶりの通勤と、初めての派遣は思ったより過酷なことが多いけれど、その分、どれだけ、今まで自分が仕事でも家庭生活でも、どれだけ恵まれ、わがままに好き勝手にやってきたのかを改めて知った。

 

1ヶ月働いてみての私なりの派遣体験をまとめると、、、

 

派遣の辛いところ。

派遣と社員の扱いで、ちゃんと仕事をこなせて当たり前、所詮時給で使い捨ての安い労働と思われている空気がよく流れる。。。これは会社によっても違うのだろうか?

 

派遣の良いところ。

今時の職場の雰囲気やいろんな年齢の人と接することができる環境と、ましてや、普通には就職できない大企業に勤められること。社食があるような会社に勤めるのは初めてだったので、新鮮だった。

 

我ながら、この1ヶ月で、だいぶん しゃん!として、少なくともかなりのボケ進行防止にはなっている気がする。

Apple Watchの万歩計も努力せずとも、普通に余裕の12000歩越え。

 

とにかく1日が、あっという間である。そして、1週間もあっという間なのだが、

水曜日あたりに、一度、はー、、、っと労働者的辛さのピークがくるのがパターン化

つい平日禁酒の近いもなんだかんだと軽く破ってしまう。
でも、この、ちょっと悪いことしてるなぁという背徳の美酒も、勤労あってのことだ。(ある意味、ポジティブ思考w)

これが、ある意味生きているっていう実感ともいえるかも。

 

仕事でも、今週は順調、、、と思うと落ち込むことにすぐ、ぶつかる。

ガックリすることが向こうからどんどんやってくる。有無を言わせず、ストレスが次から次に産まれは消える。

じっくりと自分を深掘りする余裕も必要なのだとは思うが、この1年は時間に余裕がありすぎたのか、ストレスがないのもストレスになっていたのかも、と思わずにはいられない。

 

通勤もある派遣という新しいフルタイム環境に復帰して良かったのは、自堕落的1年間の生活の中で、後ろ向きのまま、なかなか払拭できなかった嫌な感情が、どんどん、良くも悪くも新しい嫌な体験が日常的に降りかかってくること。
そのせいなのだろう、今を一生懸命切り抜けるため、脳内で”これは昔の感情を思い出しているどころじゃない!”、、、というサバイバルモードに切り替わった気がする。

こんな単純な生活のパターンの変化で、思考のパターンも変わった自分の単純さにちょっと驚いた。

 

そして、ゴールデンウィークの長期休みは、ほっとしたが、その分、サバイバルモードが停止したせいか、気持ちはなんかパッとせず、何度もサザエさん症候群の症状がでてきてしまった。

 

さて、明日は、ゴールデンウィーク明けの初めての金曜日!

働きだして、毎週 金曜日は嬉しく、謎の幸福感があるご褒美デーはサラリーマンの特権だと思う。

こういう小さな幸せの実感も全然悪くない、と思う。

 

P.S.4月の平日の最高の背徳時間で息抜きに連れてYちゃんが連れて行ってくれた職場ビルのAmericanClubのバー。
最高の平日ハッピーアワー!Yちゃん、いつもありがとう!