こんばんは！訪問いただきありがとうございます
私は、奈良の世界遺産を横目に走る10キロコースはハードルが高過ぎるので、5キロの一般コースに参加しました。年配の方が多かった印象。
鴨川沿いをよく散歩するんですが、この時期めちゃくちゃ寒いです！
風を遮るものが一切無くて、しかも川のひんやりとした冷たさも拾って吹いてきますから
でも、なんかオーラが綺麗になりそうな、もし悪いものが引っ付いていても吹き飛ばしてくれそうな爽やかさがあるので、やっぱり鴨川散歩はやめられません
鴨川を散歩していると、よくランニングをしている人を見かけます。
私は走るのは超〜苦手！
なので、追い越していくランナーの後ろ姿を見て、すごいなぁといつも尊敬してしまいます。
そんな私ですが、何を思ったのか、一度だけマラソン大会に出場したことがあるんです。
12月の第一日曜日、奈良の大仏マラソン。
大仏マラソンて…
そのまんまのネーミングに心打たれて、参加しちゃいました
3キロコースは小学生や仮装した人達が楽しく走るコースです。
クリスマスにちなんで、サンタ＆トナカイ集団や、全身タイツや大仏のお面を被って和服で走る人など、エンタメ感が強いマラソン大会です。
見物客も、モクモクと煙を出してバーベキューをしたり(いいのかな？)、自由な感じです。
まぁね、その、予想通り
走り出して30秒で後悔しましたよー
すっごくしんどいんですっ
走るのって！
当たり前ですが…
心臓バクバクして、死にそうー
と思っていたら、太ったおじさんが
「止まったら死ぬぞ、止まったら死ぬぞ」
と、ずっとつぶやきながら追い越して行きました
あと、カチコチに固まったフォームで走り続けるガリガリのおじいさんにも追い越されました。
元気な小学生にも次々と抜かれて…
あまりにしんどくって
もう心が折れそうになったとき
先生に連れられて見学していた近くの幼稚園児たちが、みんなで揃って
「がんばれっ！」
「がんばれっ！」
「がんばれっ！」
と応援してくれていました。
その声を聞くと、不思議と力が湧いてきたんです
純粋な声援って、こんなにも力があるんですね！
びっくり感謝です！！
お陰様で無事に完走できました！
その後、奈良公園周辺を散策していた時の話。
頭の中に声が入ってきました。
"チッチッチッチッ"
何の声だろう？？
"チッチッチッチッ"
声がする、と思われる方に歩いて行きます。
"チッチッチッチッ"
まるで、人間が仔犬や仔猫を呼ぶ時のような、そんな感じです。
"チッチッチッチッ"
声が大きくなり、声の主にたどり着くとそれは
大きなイチョウの木でした！
あなたが呼んだの？？
"ニッコリ"
周りを見渡すと、閑散とした公園の、ここにだけ人が集まっていました。
お子様連れの方がたくさん。
この時期、紅葉はほとんど終わっていたのに
ここのイチョウの木だけは、まだ鮮やかな黄色い葉に覆われていました。
そのイチョウの木は、堂々としてとても立派です。
周りで子供たちが落ち葉で遊んでいるのを嬉しそうに眺めています。
他にも二本、イチョウの木が立っていますが
隣のイチョウの木は、半分くらい葉が落ちていて、その奥のイチョウの木は、ほとんど葉が無い状態でした。
どうして同じ場所に生えてるのに、こんなに差があるんだろう？？
その答えを、大きなイチョウの木が教えてくれました。
"僕たちが一度に紅葉して、一度に落葉したら、短い期間しか君たちが楽しめないでしょう？だから、できるだけ長く楽しんでもらえるように、順番に紅葉することにしたんだよ。僕たちは君たちの喜ぶ顔を見るのが大好きなんだ！！"
そーなんだー
この言葉と一緒に、大きな大きな愛が伝わってきました。
それはとってもあたたかくて、疲れも寒さも全部包み込んで消し去ってくれました。
こんなにも優しく思いやり深く、愛をいっぱい降り注いでくれていたなんて…！
ありがとう、イチョウの木さん
とても綺麗です。
わたしの心も綺麗になった気がした体験でした
最後まで読んでいただきありがとうございます