先日の美容院での話。

担当美容師さんとは、、かれこれ15,6年のお付き合い。彼女がお店を変わっても追いかけて。シンガポールに行っても、日本に帰るたびにお世話になっていて、今回も素敵に仕上げてくれたピンクハート




基本私は、美容室では静かに過ごす方で、ちゃんとそれを知ってくれてて、ずっと話し続けるわけではない…それもまた心地よい。そんなほのかなおしゃべりの中で、他のお客さんの話になり。




彼女の担当するお客さん(男性)の奥様と子供が海外に親子留学していて、この度、日本に帰ることになったんだって。2年間いたのかな?




まーなぜそもそも、わざわざ親子留学までして、2年?と少し謎だけど、、まー2年である、と。で、そのお客さん?旦那さん曰く、子供、もう英語が完璧になった…と。




思わず、間髪入れず、それはないと思う。

と言ってしまった。いやだって、小学生が、2年で一つの言語完璧にするって、スーパーキッズかよ!ってなるわ。




しかも、それ、お父さんが、学校から送られて来た動画で子供が英語の歌を歌ってるのを聞いて、完璧!って思った、、らしい。そりゃ、歌の一つくらい歌えるだろうよ。




その子は、小学校高学年になるところ?4,5年生くらいなのかな?なので、2,3年生くらいからスタートしたんだと思うけど。




その年齢の子が、英語圏の年相応レベルまで持って行くって、かなりなもんよ。完璧!と言うのだから、完璧とは、そのレベルってことだけど、、




いやいやいやいや、言語舐めんなよ!




って、他人事ながら、ちょっとその安易な考えにイラっとしてしまったよね。本当、私関係ないけどね。その人、私の美容師さんの他のお客さんだから、本当、他人だけど、、




その子、この後、どうやって生きていくのだろうと考えちゃった。言語習得のための留学には期間が短すぎるけど、それでも、子供の2年って長いから、日本の小学校に戻るのも大変だし。高学年では勉強難しくなってるし。




そして、日本に帰って来てしまったら、英語力、どうやってキープする?そもそも何をキープする?ってなる。




文法的理解なしに覚えた英語は、使わないと本当に忘れるから、同じペースで使い続けるか、忘れないためには、文法も徹底的にやるのかな?それとも、ひたすら、映画とかYouTubeとか見るのかな?




まーそんなこともあって、帰国子女専門の英語塾的なのがあるんだよね。個人で先生をやってる人が何かのコラム書いてるのを読んだことがあって。




親が、数年滞在した小学生の子供を、うちの子日本語は苦手だけど英語は完璧なんですって連れてきても、その英語は幼稚園児程度だということが結構ある、と。




親からすると、その素晴らしい発音でペラペラ話すからすごい!できる!ってなってしまってる、、、と。でも、それを説明しても、わかってもらえず、結局子供もそれ以上は上達せずに、やめていってしまう、と。




そして、英語英語ってやってきて、でも半端な英語しか手に入らず、そして、日本語はほとんど何もしていない状態だとしたら、、その子達、これからの人生、かなり厳しくないだろうか?




美容師さんと、それなら海外で英語を習得するなら、いつ、どのくらい行けばいいのだろうって話になって。うーん、言語学者ではないから、偉そうなことを言ってはいけないけれど…




なんとなく、個人的な感覚だけど、、そしてその子の能力にもよるけど、、幼少期から低学年くらいなら、最低五年くらいはいないと身につかないのではないかと思う。そして本好きかどうかはかなり影響する気がする。




小学校高学年や中学校あたりから行けば、文法を分かった上で英語を使うので、幼少期の頃より習得はかなり早く、定着もしやすいと思う。




5年あれば、十分に、ネイティブと同等か、能力によってはそれ以上のレベルになれる子もいるのではないかと思う。人によっては3年とかでも。




幼少期じゃないと、発音を気にする人いるけれど、中学から海外で育って、日本人らしくない?ネイティブライクな発音で話す人を何人か知ってるけど、それも人それぞれなのな?




ちなみに中3から4年、海外で学んだ息子はとても日本人らしい発音、、でも、英語を使いこなすレベルは高い。IBで高成績を取って卒業しているしね。




娘は、幼稚園に通い始めた2歳から、もちろん、文法の理解なく英語を使っている。でも、2歳から今まで、休みなく英語を使い続けてるので、英語は全く衰えず、日々向上している。




でも、例えば、5,6歳で日本に帰ってしまって、特に何もしなければ、維持はできなかったと思う。娘の場合、全て、感覚で英語を理解しているから。




前に、私が学校の先生にメッセージを送る時、送信ボタンの前に自分の書いた英語をちょこっと読み上げたら、そこ、(冠詞の)『a』は入れないよ!と言われ…




え?違うの?なんで?と聞いて、例を出して、この場合だと『a』付けるよね?と聞いたら、うん、その場合は付けるけど、それは付けない。




え?なんで?

うーん、変だから。

え?どう変なの?

うーん、普通言わないから。




わからん!文法解説お願いしまーす。

と、言いたいところだけど、娘の場合は、感覚で、言わない!不自然!って思うんだな、と。




私も、なぜ『私が』なのか、『私は』ではダメなのはなぜか?と聞かれても、文法的説明はできないのと、多分同じなのだろう。




感覚を一つも持ち合わせていない私は、文法で理解できないと気持ち悪いので調べたら、確かに娘の言う通りであった。文法的に、何故なのかも分かった。




そして思ったよ。

幼少期から海外に住んでる帰国子女、先生の訓練を受けずに、英会話の先生にはなっちゃダメだな、と思う。その人たちは、文法から入ってないからね。




なんか変だよ、そう言わないよ!と先生に言われたら、ひたすらモヤッとしちゃうよね。