先週末の梅雨の晴れ間に、今年のお茶の大きなイベントのひとつだった五島美術館でのお茶会が無事に終わりました。お天気に恵まれたのが何よりでした。エアコンのない茶室で単衣の着物で一日立ち働くなんてどうなることかと思いましたが、蓋を開けてみたら絶好の茶会日和で、障子を開けると、緑の山の森の中を渡ってくる風が茶室を吹き抜けてとても気持ちよかったです。ときおり、鶯も鳴いていました😊。
お茶会は、本当に勉強になります。
今回私達は初めて、若手メンバーのみで濃茶席を受け持たせて頂いたのですが、席主に指名された私の1番の仲良し友達が先生とテーマを決め、お道具を組んで行きました。仲の良い友達だったので、その過程をつぶさに間近で見させて貰えて、茶会はこうやって組み立てて行くものかと感心するやら驚くやら。季節に合わせて、心を尽くして、おもてなしをするとはこういうことかと、その奥深さにただただ息を呑む毎日でした。本当に勉強になりました。
面白いというか、なるほど😳!と今更ながらに驚いたのは、その考え抜いたあれやこれやを全てお客様にこちらから言うことはない、ということでした。私は素直?な性格なので、思っていることは余さず口から出てしまう子どもっぽい所があるのですが😔、お茶ではそれは厳禁なのです(だからいつも先生には"貴女は自分のことしか考えていない"と怒られています💦)。心を尽くして、控えて、相手を信じて、待つのがお茶のもてなしです😔。直接的な言葉で伝えることを頑張るのではなくて、色々な点を散りばめて、お客様がそれを繋いで物語の線を見つけるのを待つというか、材料だけ揃えて、あとはお好きに楽しまれて下さい、って見守るかんじ。お客様の方はもちろん、全力でこちらが狙っていた通りビンゴ!になることもあれば、全く肩透かしのこともあるし、えっこんな風に展開するんだ😳!と話が斜め上に膨らむこともあって、茶席は毎回違います。ちなみに、そういうケミカルなマジックが起こるのは、力のある方がお正客様に入って下さった時だけで、茶歴の浅い私たちのようか一般人?だと、普通に素敵💓楽しい💓の感動だけで終わります。ちなみに、そういう場合は、席主はその方のレベルに合わせてお話しをします。お客様に恥をかかせず、寛いで楽しんで頂くことに心を尽くします。この相手に合わせて臨機応変に話題の深度を変えていくことが出来るのが席主を任せられる方々のすごいところだなぁと思います。レイヤーが違うだけで、お客様に喜んで頂くことが1番大事、そこがブレないのです。一座建立って本当に人によります。こういうことは、今までもなんとなく感じていましたが、そういう色々が、すとんと腑に落ちたのが今回の収穫のひとつでした。どんなレイヤーでも、人と響きあえるように精進しようと思いました。
もうひとつ、お点前をしていて思ったのが、ピアノもお茶も、何でも根っこは同じだなということです。たまたま、茶会の前日に古武道をしているお友達と会っていて、その友達から、最近手に入れた江戸時代の真剣で稽古をするようになったら何もかもの感覚が変わって剣術が下手になった、という話を、YAMAHAのアップライトからスタインウェイに買い替えた時みたいな感じかなと思いながら興味深く聞いていたのですが、お茶も同じで、道具が教えてくれることは大きいし、あと、結局、その人の骨格や呼吸にあった無理のない自然な動きが1番美しく理に適っている所も、同じだなぁ🙄と思いました。
お稽古ごとって、結局はいかにして自分と向き合うか、自分の雑味や欲を取り除いて磨いていくかだと思います。そして、重力とか空気とかの環境の中にあるがままであって、地球の一部になるというか🙄。その鍛錬の過程で見える景色を共有できるお友達や、指南して下さる先生、先を行く先輩方がいて下さって幸せだなぁと思います。


