11月17日は、久しぶりに2曲のソナタをプログラムに入れたデュオの演奏会でした。
ピアニストは初めて御一緒した小池美奈さん。
実は今回の演奏会は、主催の方が
「小池さんと立上さんは合うんじゃないかしら、一度御一緒に弾いてみられませんか?」
とお声がけくださり、一度非公開の会場に集まって一緒にフランクのソナタを弾いてみた事がきっかけで演奏会に結びつく事となった、少し珍しい経緯がありました。
同級生であったり、お互い大学を卒業してすぐに海外で学んだりと、色々な共通点がある私達でしたが、お会いするのも初めまして、お互いの演奏を聴いた事もない、という状態だったので、どんな演奏会になるのかしら、どんな曲目を選べば良いかしら、リハーサルはどんな感じで進めれば良いかしら、と、始める前は思い浮かぶ疑問が沢山。
メインのソナタ2つは、ブラームスの3番とベートーヴェンの4番に決まり、そこから小品を決めて、いざプログラムが完成しました。
美奈ちゃんはアメリカに留学をし、私はヨーロッパの最後の職場がイギリスだった事もあり、英語という言語に縁がある2人という事で、今年生誕100年を迎えているベンジャミン・ブリテンの師匠、フランク・ブリッジ(英国の作曲家です)の4つの小品を初めに演奏し、その後ベートーヴェンのソナタ4番。
休憩の後はブラームスに多大な影響を及ぼしたロベルト・シューマンのロマンス2番とブラームスの3番のソナタ。
というプログラムだったのですが、いざリハーサルを始めてみるとあっという間に数時間がいつも経ってしまい、あれよあれよ、という間にコンサート当日となりました。
リハーサルの合間には、お食事やおやつも…😋
毎日沢山リハーサルをし、合間にはお食事をしつつお喋りもし、とても充実した日々を過ごす事が出来ました。
久しぶりに、ヴァイオリンとピアノという一番小さな編成の室内楽で、それぞれの音と向き合い、お互いに影響をし合い、時には録音を確認して意見を出し合って進めていくソナタのリハーサルを体験する事が出来、やっぱりこの時間って本当に大切だな、としみじみ。。
実は10月初旬はアメリカを訪れていた私。
その際に、これもまた久しぶりにレッスンを受ける機会に恵まれ、忘れていた事を沢山思い出させていただけたりと、大変刺激になっていたのですが、それらを試すとても良い機会にもなって、本当にありがたかったです。
アンコールには、ブラームスの歌曲を演奏させていただき、ほぼ満席の聴衆の皆様とも少しお話させていただく事が出来ました。
実はベートーヴェンのヴァイオリンソナタ4番は、大学1年生の頃に初めてのリサイタルで演奏した想い出の作品だったのですが、今回はそれ以来久しぶりに演奏する事となったので、ベートーヴェンが素晴らしかったです、とお声がけくださった皆様のお声が大変嬉しかったです。
ちなみにブラームスのヴァイオリンソナタ3番は、私にとっては日本では初めてのお披露目となりました。
思い返してみると、ヨーロッパやカナダでは演奏した事があったのですが、日本では勉強をした事しかなかったのです!
大変充実した日々を過ごす事の出来た11月の約1週間。
素敵な機会を与えてくださり、ありがとうございました!(^^)
おまけ写真は、アメリカ滞在中にカードゲームに興じる私と友人達!
楽しかったな…☺️💕
Mai*^-^*T