ヒロさんがいる時に言うべきか迷ったけど
子供と私だけの時に
まずは一度、話をしておくことにした。
“結婚”
という言葉をストレートに使うより
「家族の仲間に入る」とか
「ヒロさんが家族を手伝ってくれる」とか
やっぱりそういう伝え方のほうが
スムーズかな、とも思ったけど..
どこまで曖昧にするべきか
正解も何も分からないから
とりあえず
長男を基準に、話をすることにした。
長男は7歳、小学一年生。
「一回結婚したのに、また結婚できるの?」
という質問が返ってきた。
「えっとね..
離婚したから出来るんだけどね
難しいよね。」
セットで離婚の説明も
再びしなきゃいけないというのは
なんだか切ない気もする(笑)
でもまぁ
同い年の友達がまだ知らない大人の事情を
この子は早いうちに学んだだけ
そう思うことにした。
6歳の次男坊は「知ってる知ってる〜」と
嬉しそうな顔でニヤニヤしていて
もうすぐ5歳の末っ子ちゃんは
キョトンとしたまま頷いていた。
「じゃぁ、ヒロさんが
僕たちの新しいお父さんってことだよね?
でも、パパが帰ってきたらどうするの?」
長男の賢さにはいつも流石だと思う。
もしかしたらずっと
そういうことを考えていたのかもしれない。
そして、この流れを予測して
このタイミングを選んだことに
ちょっとホッとした。
私と子供たちだけの空間で
しっかりと向き合える。
「パパはね、この家には帰ってこないよ。
今は新しい家族と
幸せに暮らしてるんだって。」
嘘は付いてない。
なのになんで
こんなに胸が締め付けられるんだろう
幸せな話をしたいのに
なんだかいつも悔しいよ...
長男は黙ったまましばらく考えて
「ぼく、ヒロさん大好きだよ!
だから家族になるのは嬉しい!
パパのことは忘れよう!!
これからいっぱい
楽しい思い出を作ればいいだけだもん!」
そう言った。
小さな頭で一体どれだけのことを
この子は考えているんだろう
「忘れなくてもいいよ。」
覚えててほしいなんて思わないけど
きっとこの子は
忘れてしまいたい訳じゃない
ヒロさんだって
そこは理解してくれてる
「うん、だけどそうだね、
これから楽しい思い出いっぱい作ろうね。」
泣いちゃうかなって思いながら
長男に目をやると
私の方をしっかりと見たまま
力強く頷いてくれた。
だから私も、笑うことにした。
私の子だから大丈夫
前にも確か、そう思ったんだった。
末っ子ちゃんには
まだちょっと難しいかな
焦らずゆっくりと、だね。
ヒロさんの気持ちは
また今度ヒロさんの言葉で伝えてもらおう。
立場的には「お父さん」だけど、
子供たちにとってのパパは
変わらず記憶の中にいて
ヒロさんだって
いきなり子供が3人も出来て...
そりゃ何もかもスムーズには
いかないかもしれない
傷付くこともあるかもしれない
そこを丸ごと埋めていけるだけの
優しさと思いやりと愛情を
みんなで少しずつ
差し出していけたらいいなと思う。
「お父さん」なんて呼ばなくていいし、
いきなり「父親」にならなくていい
子供たちにとって味方である大人が
1人増えるんだって
それだけで私は、心強いし嬉しいよ。
次男坊が
「みくがいれば、あとはどうだっていい。」
そう言っていた。
子供にとって本当に重要なのは
パパがいるとか、いないとか、
離婚とか結婚とかじゃないのかもしれない
だったら私たちは、
きっと大丈夫。
そう思う。
丁寧に積み重ねていこう
思い出をひとつひとつ
いつか振り返った時
「家族ってなんだったんだろう..」
あの時の答えが、見つかるといいな。
今日もいい日だった。
いつもみんなが幸せでありますように。
