本当に怖かった



(めちゃくちゃ凹んでいる出来事なので

お説教のコメントなどはしないで下さいあせる

同じ境遇で小さなお子さんがいて

気をつけたい方だけ参考に

してもらえればいいかなと思いますあせる

興味本位の方はご遠慮下さい)





私がマレーシアに来て3週間くらいの頃



旦那様も帰国し

ワンオペでの生活が始まった



子供たちも新しい環境に

おおはしゃぎ



初めての高層階の住まい

3歳次男は

イヤイヤ期真っ只中

なんでも「自分がやりたい」

「こうしたい」「ああしたい」

が、すごい



その日は特に用事もなく

みんなで外に行く事に


「よし!じゃあ買い物行こうか!」

と3人で部屋から

エレベーターに向かった


3歳次男が

勢いよく走って

6歳長男が追いかける



「待って!一緒に行くよ!」

と鍵をかけながら声をかける私



エレベーターのところに到着して

3歳次男は自分でボタンを押し

勢いよく飛び乗った


6歳長男が「あっ!」と言う


追いついていた私は

「大丈夫!」と笑顔で

エレベーターのボタンを押す


ところが

ドアは開かない


「え?」

私は何度も何度も押すが

ドアは開かずそのまま

閉まってしまう


手を伸ばしたが間に合わない


2秒くらいの出来事


「閉まっちゃったよ!」

焦る長男

「大丈夫!ロビー階に行くはずだから

横のエレベーターで追いかけよう」


ボタンを連打して

2人で隣のエレベーターに

飛び乗ると

すんなり下には行かず

そこにイライラしながら

何回か人を乗せて

ロビー階に到着


ロビー階に

次男はいない


不安が増す私の震える手で

ボタンを連打


次男の乗ったエレベーターが

ロビー階に到着

扉が開くが

誰も乗っていない


青ざめて行く私


どうしよう

どうしよう

どうしよう

どうしよう


きっと

どこかの階が開いて

そこで降りちゃったんだ・・・


私の住んでる階は

21階


その間のどこかで

次男はさまよっている・・・


どこか狭い隙間とかに入り込んで

見つけられなかったら

どうしよう


知らない間に

そこからロビー階に行って

プールに落ちて

死んじゃったらどうしよう


ロビー階から

外に出て

迷子になって

車に轢かれたら・・・


迷子になったまま

帰れなくて

見つからなかったら・・・


エアタグ(GPS)は

つけていたけど

アバウトな地図だから

見つけられないかもしれない

連絡機能がないから

コミュニケーションは

取れない・・・


慌てふためく私は

とにかく1人では

解決出来ないと思い

ロビーのセキュリティに

助けを求めました


英語が話せないなりに

なんとか伝えて

そこにいた3人が

手を貸してくれました


私は長男とセキュリティ1人と

エレベーターで21階に上がり

階段で1階ずつ降りて

次男を探し始めました


名前を呼んでも

応答がなく

姿も見えない


汗だくになりながら

半ば泣きそうになりながら

とにかく必死で

駆け降りました


長男も大きな声で

探してくれます


どうしよう

どうしよう


きっとこんな

小さな事がきっかけで

大きな事故に発展

しちゃうんだ・・・


私は次男が

最悪の見つかり方を

する事しか想像できず

自分の理想だけを追いかけて

マレーシアに来てしまった事を

悔やみました


そして

神様に何度も何度も

心の中でお願いしました


どうか

どうか

次男に会わせて下さい

お願いします


階段は10階あたりを

差し掛かり

セキュリティが

下のセキュリティと

連絡を取りながら

降ってきます


「見つかった?見つかった?」

私は何度も聞きます


「NO」



そして

しばらくすると

下の階のセキュリティが

何か叫んでいるのが聞こえました


声が反響して

何を言ってるか

分からない上

英語です



見つかった


そばにいるセキュリティが


「見つかったって言ってる!」

と伝えてくれました


本当に❕❔


私と長男は

一気に下まで

駆け降ります


すると

エレベーターロビーで

国籍は分からないけど

女性2人が

泣いてる次男を

慰めてくれていました


「◯◯❕❕」


私は名前を呼んで

抱きしめました


良かった

良かった

良かった

えーんえーんえーん



次男は1人で

プールの方に行こうとしていたそうです


え?

ってことは

ずっとロビー階に

いたってこと?


いや・・・少なくとも

最初の時点ではいなかった・・・


じゃあ途中から?


ってことは、他の階では

降りてなかったのかな・・・?

(この辺の真相は不明)



とにかく

見つかって良かった

本当に良かった

本当に良かった


私は女性2人と

セキュリティみんなに

何度も何度も

お礼を伝えて

次男を抱っこして

家に戻りました


そして

長男も

相当怖かったみたいで

泣き出したので

抱きしめて

「一緒に探してくれてありがとう」

と何度も言いました


次男には

「これからは1人で

エレベーターに乗っちゃダメ。

絶対一緒に行くんだよ」

と何度も伝えました

次男は

涙でパンパンに腫れた目でこちらを見て

コクンと頷きました



はぁぁ

本当に良かった・・・



次の日

手を繋いで

3人一緒にエレベーターに

乗ります


もう2度と

昨日みたいなことには

なりたくない

本当に怖かった


そして

セキュリティの前を通るとき

昨日迷惑をかけたので

気恥ずかしい気持ちです

でも

昨日いた人はいませんでした



そんなエレベーター事件でした

一件落着


・・・と思ったその二日後


また

次男が1人で

エレベーターに

乗ってしまった

ゲローゲローゲローゲローゲロー


え?

うそでしょ?

うそでしょ?


バカなの?私?


見てなかったの?

いや見てた


ちゃんと見てた

めちゃくちゃ気を張って見てました



それは

朝6時半

長男のスクールバスへ向かう

エレベーター


角でいきなりダッシュした

次男が

まだボタンを押していないのに

なぜかタイミングよく

21階に来てしまい

「やったー来たよー」

とばかりに飛び乗ったのです


その差1秒

私と長男がダッシュで角を曲がり

同じようにボタンを押したけど

またも閉まる

手は届かない


なんで?

なんで?

このボタン

なんなの??

ゲローゲローゲロー


「ねぇ、また同じ事になっちゃったよ」


叫ぶ長男


分かってる

分かってる

見れば分かる


さすがに直近の

二回目

私は学習した


長男を引き連れ

そのまま階段へGo


このまま

下に行って

ロビーに追いつけば

次男を捕まえられると思ったのです


すぐ下の階で

ボタンを押そうかも

迷ったけど

もし間に合わなかった時

この階に

舞い戻って来ることになる


それは最善ではない


とにかく走ろう


しかし

長男はまだ6歳

私の早さには追いつけない

「待って!待って!置いてかないで!」


くぅ・・・

長男を引き離す訳にはいかない


なんとか

長男のスピードに合わせて

ロビーへ到着


さっきの

エレベーターは

まだ閉まっている


またセキュリティに

大騒ぎしてなんとか伝える


そして

エレベーターが空いた

ここに乗っていれば

一件落着


・・・が

乗っていない

ゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲローゲロー



やはり

間に合わなかったのだ・・・



おそらく

ロビーまで行って

どこかの階へ

登って行った様子



まただ・・・

まただ・・・


どうしよう 


また全部の階を見なくては・・・


すると

次の瞬間

そのエレベーターが再度空いて

日本人と見られる男性と

号泣している次男が

到着

ああ

良かった大泣き


抱き合って

男性に

ありがとう

ありがとう

ありがとう

と伝える笑い泣き



そして

セキュリティにも伝える


すると

前回のセキュリティの人もいて

「名前と部屋番と電話番号を

ここに書いておけ」と言われる


ですよね笑い泣き


さすがに立て続けにこれは

そうした方がいいに

決まってます


本当すいません滝汗



私はニュースで

〝行方不明の3歳◯◯ちゃんは

母親がちょっと目を離した隙に

いなくなったと言うことで

捜索を続けています〟

と言うのを見て


「何やってんの

3歳とかすぐいなくなるんだから

ちょっとでも目を離すとか

あり得ない」


と思っていました



ごめんなさい


あのお母さん

きっとちゃんと見てたんだよね

3歳の予測不可能な動きを

全て把握するなんて

無理なのに・・・

それをちゃんと見てなかったんだろ

なんて疑ってしまって

ごめん・・・

これからは

あーいうニュースを見ても

お母さんを責めるような事は

絶対に思わないようにする大泣き



と心に誓いました



そして

私は立て続けに

大騒動を起こしたわけですが

これを踏まえて

次男への教えを変えました



「◯◯。もしエレベーターに

1人で乗っちゃったら、ここの

セキュリティの人がいる階でだけ降りて。

他の階は降りちゃダメ。

分かった?で、この外のボタンのところから

動かない。絶対ここにいて」



次男頷く



「じゃあ、今から練習しよ」


長男をバスまで

送った後

猛練習開始


エレベーターに一緒に乗って

「この階は降りていいところ?」

首を横に振る次男

「ここは?」

「ここは?」

「待つところはどこ?」

と30分くらいかけてやりました



そして

そこから毎日

エレベーターに乗るたびに

「ここは降りていいとこ?」

と声がけしました



〝絶対1人で乗らないでね〟

ではなく

〝乗ってしまう前提〟

で教える事に変えました



そこからは

本人も理解したようで

私も少し安心して

エレベーターに

乗れるようになり

その後は

同じ事は一度も

ありませんでした


この後も

いろんなトラブルが

ありましたが

この事件が

ダントツに怖かったです

 


(エレベーターに限らず、

色々なものが日本より

性能が良くなかったりします。

頭では分かっていても

長年染み付いた〝癖〟で

1歩 判断が遅くなってしまう。

気をつけるのがとても

難しいですが、私だけでなく

子供たちにも促して

気をつけるようにしています)