京都駅で、アイスクリームを買おうと並んでいたら、わたしの前に並んでいたおじさんが、突然わたしに怒鳴った。

わたしの並び方が悪かったらしい。

悪くもないのに、突然怒鳴られて、ビックリした。

咄嗟に、わたしは、

負けちゃられない。

私は悪く無い。

と思って正当なことを言い返した。


そのおじさんは、当てつけに

わざと、ゆっくりとアイスクリームを選んで、席へと着いた。



お店の若いおねいさんはそのおじさんの理不尽さに、(私に対して)申し訳なさそうにしながらも、

怖くて何も言えず、普通のお客さんに対応するみたいに対応していた。


その時は、

捨て台詞も吐かれた。(帰り際に。私に向かって。)

なんて言ったのか忘れたけれど、遠くから嫌味を叫ばれた。


でも


わたしは、その頃

心の勉強を始めたばかりの頃で


その理不尽さに、屈せず、言い返せた自分が嬉しかったのと

でも、嫌な気分になったのはしばらく消えなくて

そのおじさんさんは、可哀想な人なんだとか、愛情が、とか、わたしの在り方が、とか、いろいろ理由をつけたり、なぜ、その事象が起きたのか考えを巡らせた。


けれど

しばらく

ムカつく気持ちと

悲しい気持ちと

悶々は晴れなかった。




先日、

初めていったスーパーで、

「じゃまなんだ。どけ。」と言うようなことを、おじさんに言われた。

お惣菜売り場をみながら、どれがいいか、夫にメールしていたところだった。


邪魔になってないでしょ。

なんなんだよ。

なんで、私に言ってくるんだよ。

と、イラっとして、嫌な気持ちになったけれど、憤慨するほどではなかった。


買い物を終え、

お会計を終えて、

そのおじさんとまたすれ違った。


あっ、あいつだ!

と思ってチラリとみると、


カートの中には、買い物した商品と一緒にボロボロの黒いバックが入っていて、彼は体(足)を引きずっていて、手もうまく動かせないみたいだった。

体がうまく動かせないと、イライラするのはよくわかる。

小さなおじさんが一人で夜のスーパーのタイムセール品を買って、カバンもボロボロで、手足も引きずってて、って、そんな様子を見たら

なんか、あるんだろうな。かわいそ。



って思っただけで、

以前の私みたいに、ずっと嫌な気持ちを引きずったり、自分の気持ちや状況を分析したり、しなかったんだよね。憤慨もしなかった。

そんな自分にビックリした。



以前だったら、


自分が理不尽な扱いを受けたら


わたしを馬鹿にしてるんでしょ

わたしはなんでいっつもこう言うことになるんだ

馬鹿にするな

ちゃんと扱え

女だからって

何も言わなそうだからって

何もわからなそうだからって

優しそうだからって

見下すな

おまえ

そんなこと、わたしにしか言えないんだろ

だから、私に言うんだろ


馬鹿にするな


って、憤慨してた。


けど、そのスーパーの足をちょっと引きずったおじさんには全くそれを感じなかった自分が


嬉しかった。



うん。やっぱり成長してる。



私を馬鹿にするなっ!!!

ってよく思う人いるよね。

大丈夫!!!それ、なくなるよっ!!




カンパーイ