平屋を建て替えるという話は、義父一人でどんどん進めていた。

知り合いの大工さんか誰かにも、早々に連絡しているようだった。

しかし、家族の誰一人として、その話を受け入れてはいない。

そのことに義父は気付かないのだろうか。
それとも、気付きながら強行しているのだろうか。

義父の手描きの設計図は、
はじめは義両親の部屋という話だった。
ワンルームで夫婦の寝台やら、台所やら、トイレやらを設計していて、
今、私達がいるより かなり狭くなる。

ま、義父母が使うならお好きなように。

義母は裁判してでも替わらないと言っていたが、
私はこれがどうなっていくのかを黙って見ることにした。

ある日曜日。
私は長男を除く親子四人で雑魚寝している布団に一人、朝寝坊していた。

朝八時半頃だったと思う。

突然、寝ている部屋の引き戸が開けられた。
義父が、大工さんを連れて、そこに立っていた。
「この部屋なんだ。見てくれ」と、
義父は男性に言った。

な!?

「え、なに、、、まだ、寝てる、、んだけど、、、」と私。

すると、
義父は「まだ、寝てるのか!」と大声で一言いうと、引き戸をピシャリと閉めた。

なんで!?

なんなんだよ!!

なんで、全く知らない、他人の男性(おっさん)に、突然、寝ている姿を見られないといけないの!?

なんとも言えない腹立たしさ。
むかつく。

人を連れてきて、部屋みせるなら、前もって知らせるのが常識じゃないのか。

二十何年間、
似たような義父の態度は数えきれないが、
まさか他人に寝起きを見せるとか、ありえない!!!

それでも、私はこの時も我慢した。