学生時代の終わりに知り合った主人と知り合って21年、
結婚して19年が経ちました。
子供は男の子が2人。

それなりに幸せな日々を送り、もう私はこの人と穏やかに
老後を迎えるのかなんてのんきなこと考えていたのも事実です。

主人はここ数年、海外で事業を起こし、年の半分は
アジアの某大国に滞在。私は自分でフリーランサーと
して働きながら、家事・子育てを切り盛することで
夫を支えているつもりでした。

そんな最中、今年7月の終わり。家族旅行先で次男が主人の
スマホで遊んでいた時にある女性の写真が偶然画面に。
「ママー、見て見て」とのんきに私に見せる、無邪気な次男。

そばにいた主人は「あーそれうちの会社の従業員だよ」と
怖気もせずコメントし、そのまま何もなかったかのように
長男とおしゃべり。

でも私はすぐにわかりました。それがタダの従業員じゃないことは。
女の直感でした。

あの日、次男が発見しなかったら、きっと主人は今も
普通に彼女との関係を続けていたことでしょう。
そういう意味では、次男は私のヒーロー。神のお告げ。

その日の夜、子供たちが寝た後、私は主人を近くの居酒屋に
誘い、聞きました。

「あの写真の人、普通の関係じゃないよね・・・。」

「もう嘘はつきたくない。」

それが彼の最初の言葉でした。

「いつから?」

「6ヶ月前・・・。」

頭の中が真っ白になり、何もかもが崩れ落ちる気持ち。
何を言えばいいのか。泣きたいのか、怒りたいのか。
何もわかりませんでした。

そしてこれが私の人生最大の苦悩の始まりでした。