ピアノ教室を運営していると、保護者からの振替レッスンのご要望に直面することがあります。そんな時、上手にお断りできる先生方がいらっしゃいます。なぜ彼らはそれができるのでしょうか。

 

それは、お互いの立場を理解し、自分の気持ちも大切にできているからです。しかし、これは決して簡単なことではありません。感情が整理できていないと、とても難しい課題なのです。

 

私自身、長年この課題に苦しんできました。保護者の方々との関係に悩み、自分の気持ちをうまく整理できずにいました。

そんな時に出会ったのが、NLP(神経言語プログラミング)でした。この心の整理術は、私に新しい視点と可能性を与えてくれました。

 

NLPを学ぶことで、相手の立場を理解しながら、自分の気持ちも大切にする。この両立が可能になったのです。

心の整理術としてのNLPは、単なるテクニックではありません。それは、自分と向き合い、他者との関係を築いていくための、大切な道具なのです。

 

NLPを学ぶことで、相手の立場を理解しながら、自分の気持ちも大切にする。この両立が可能になったのです心の整理術としてのNLPは、単なるテクニックではありません。それは、自分と向き合い、自分との関係を築いていきます。すると自然に他者の言いたいことが理解できるようになり、他者との関係を築いていくことができるようになるのです。

 

NLPはそれ自体が目的として存在するわけではありません。むしろ、より良い人間関係を築き、互いを理解し合うためのコミュニケーションツールとして機能するものです。この手法を通じて、私たちは自分の思いを整理し、相手の気持ちを理解する術を身につけることができるのです。

 

私は現在とても冷静に物事を観察できますが、以前はそうではありませんでした。

特に私の性格上の課題が露呈した出来事を一つご紹介しましょう。

それは小学校の役員決めの時のことでした。

子どもの通う小学校から学年のクラス委員の立候補についての通知が届きました。

 

私は「立候補者がいない場合は、学年委員を引き受けてもよい」と返信しました。後日、役員決めの懇談会が開かれました。

そこでPTAの役員の方が私に「立候補者がいないことが分かりましたので、杉山さんにお願いできますか?」とお声がけくださいました。

私は「はい。わかりました。」と承諾しました。

その直後、その場にいた方々に興奮して報告してしまいました。

 

「クラスの学年委員になることになりました」と、PTAの役員さんから個別に話があったことまで伝えてしまったのです。

すると、その場にいた方の一人から「どうしてそのことを知っているの?」と問われ、はっと気づきました。

この情報は、まだ公表すべきではなかったのです。

小学校から帰宅後、私は深く考えました。

 

予想外の展開があると、つい興奮して、すべてを人と共有したくなってしまう自分の傾向に気づいたのです。

たとえ嬉しい出来事でも、場に応じて共有すべきことと、控えるべきことがあります。

これは改善が必要だと感じました。

この経験をきっかけに、初めて自分の思考パターンへの対処法を真剣に考えることにしたのです。

それが、私にとって「自分との対話」の時間を持つきっかけとなったのです。