…と書くと、ダンスでのリードの話みたいですけど…


すみません。
その話ではなく、今日もちょっと
ダンス外のお話をさせてもらいます。



さっき帰ってきたのですが、
今日19時から21時半まで、
あるセミナーに行っていました。


これは、毎月1回行われているもので、
地元のいろいろな業界で頑張っておられる人を
毎回2名ずつ、講師として招き、

1時間ずつ、地元を元気にする話をしてもらおう、
という趣旨の勉強会です。

私は今日がまだ2回目ですが、
回そのものはもう40回近く続いているようです。



今日は、第2部の講師を務める人が
知り合いでもあり、
久しぶりに参加しました。



第1部は、30代半ばの、
スポーツインストラクターの方。

フリーの立場で、スポーツクラブや病院、公的機関などで
体を使うことをいろいろと教えてらっしゃるようです。

人前で話をするのももうずいぶんやってきたそうで、
1時間、本当によどみなく話されたし、

プレゼン用ソフト「パワーポイント」を駆使して、
文字がびゅーんって動いたり、

実にカッコよく、説明をされました。



かたや第2部は、私の知り合いで、
8店舗の居酒屋チェーンの社長さん。

ご自分で元々あがり症だと言われた割には
非常に熱のこもったお話でした。

ただし第1部の方よりは、話し方はたどたどしく
パワーポイントを使うわけでもないので
そういう意味では地味でした。


ただ、内容はと言うと…


第1部の講師の方は、
「自分の経歴」「自分の活動」「自分の仕事」
「自分の夢」「自分の目標」…と全て自分のことなんですね。

で、あまりにも自己紹介や自分の目標の話が長くて
いつ本題にはいるのかと思っていたら
1時間が経って終わってしまったという感じです。

何もメモをとることもなく、

書いたことは  


「自社のコマーシャルっぽい」

「これでは聴衆は喜ばない」


本当に、なにかの会議で、その会社の
プレゼンテーションを受けているような感じでした。



かたや、第2部の彼も、少し自分の過去の話はされましたが、
未来の話は特になく、
今の接客の仕方の何に気をつけているか、とか
社員さんとの付き合いかたに何を気をつけているか、とか、

お客さんに料理を出す時には、
大好きな女の子に告白するくらいに心を込めて…とか、

非常ににわかりやすいし、自分に置き換えやすい。


お客さんを、
自分の仕事の取引先に変えればいいし、
自分のだんな様(奥様)と変えてみてもいいですね。


メモもたくさんとりました。


やはり、参加者は、何か自分に役に立つことを
得て帰りたいと思っているわけで、
そのためにわざわざ時間をつくり
参加費まで払って参加するわけですね。


「自分が」「自分が」…ではなく、
「あなたはどうですか?」と聞いてくれたり、
「一緒に気持ちを共有したい」と言ってくれたり

そんなお互いの関係を感じるものが、心に響きますね。


告白されるとして
「僕はこんな性格だ」「僕はお金持ちだ」
「僕はこんな学校を出た」「僕はこんなに頑張ってる」…等々どれだけ並べるより

「きみのことが好きです」と
ひと言言われた方が響くだろうし

何も言わなくても、何かの拍子に
「この人、私のことわかってくれてるな…」と感じたら
胸がキュンとなるだろうと思います。


講師お二人とも、同じように、自分の仕事が大好きで、
仕事にとても熱い情熱と夢があると思ったのですが

ここまで心に響くものが違うとは…


人にものを伝えるというのは
一方的にボールを投げつづけるのではなく、

「あなたにとって●●です」とか相手が実感できることを
投げて、気持ちをいかに共有するか
それが大事なのだな、とあらためて思いました。