シンプル・イズ・ベスト | ハッピーコンピューティングのブログ

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東京都小平市の小さなプログラミング教室のブログです。

何事もそうだと思いますが、特にプログラミングにおいてはシンプル・イズ・ベストです。

 
50年くらい前、機能てんこ盛りのMultics(マルティックス)というオペレーティングシステム(OS)がうまれました。
1つのMulticsでなんでもできる!そういうのを目指したそうです。
このMulticsは便利でしたが、Multicsそのものを作るのが大変でした。
やがてMulticsの開発に参加していたメンバーの一部が分離独立して別のOSを作りました。
Unics(ユニックス)、のちのUNIXです。
 
UNIXは「巨大なMulticsひとつで何でもこなそう!」 という考え方のアンチテーゼでした。
Multics のマルチ(複)に対するユニ(単)です。
搭載されているひとつひとつのコマンドは単機能で貧弱に見えました。
ですが、様々なコマンドを用意して組み合わせることで大きな仕事を達成しようと考えました。
 
Multics もかなり使われていたようですが、大成功を収めたのはUNIXでした。
現在、UNIXは様々な派生を生み出しながらいまだに進化中と言っていいでしょう。
 
大規模なシステムを作る時、UNIXの考え方はとても大切です。
ひとつひとつの部品を独立させてそれぞれ極力シンプルに作る。
シンプルな作りならミスを少なくできるし、たとえミスしたとしても発見が早く、なおすのも簡単です。

 
プログラミングを通して、ぜひシンプルに考える癖を身につけて欲しいなと思います。