(株)インプレッション カラー・イメージコンサルタントの菅原令子です。

 このブログでは、いつもの生活が楽しくなったり、いつもの風景が素敵に見えるような「色」にまつわる様々なお話をしています。

 

「似合う色」のカラーシステムを、母と私の会社である(株)インプレッションが日本に導入してからもう30年以上になります。幼稚園生の頃から、自分に似合う色と他人に似合う色は違う、どうして?と、「似合う色」に興味を持ち続けていた私が、高校生のころ、母がアメリカで「パーソナルカラー」を勉強してきて、こういう考え方があると知った時の衝撃といったら!それまで10数年間ずっと不思議に思っていた、似合う色についてのさまざまな疑問が一気にすべて解けて、気がついたら半年後にはアメリカでカラーコンサルタントの資格を取っていました。

 

カラーコンサルタントだからいつも「似合う色」を着てるのか?というと、私の場合は必ずしもいつも似合う色を着ているわけではありません。もちろん、仕事の時は、なるべく似合う色を選びますが、プライベートの場面では、好きな色や、気分の落ち着く色、トレンドカラーなどを着ることもあります。

 

20~30代の頃は、多少「似合わない色」を身につけても、若さで着倒してしまうことができましたが、最近はもうその手は通用しなくなってきました。自分では好きで落ち着く色、たとえば全身黒づくめで黒を着ると、暗~く、悲しそうに、または怖い印象の人になるようです。仕事でちょっと強く見せたい時にはいいかもしれませんが、良いコミュニケーションがとれるかどうかというと、少し疑問ですね。

 

このところ、「白」が流行しています。今年は、青みを帯びたピュアホワイト(純白)からとろみの感じられる柔らかなオフホワイト~アイボリー、生成りのようなベージュがかったホワイトまで、様々な色合いの白がでてきています。そして、定番の白いシャツだけでなく、バッグや靴まで、アイテム、そして素材も豊富に揃っています。

 

✴︎毎朝前を通るZARAのウィンドウ。模様替えしてもやはりテーマはホワイト。大草直子さんが絶賛してたシルバーのJK、香港でも売ってるみたいです。

 

 

最近、中国などへの出張も多い私は、つい、汚れてもよい、濃いめの色を選びがちになっていましたが、久しぶりにオフホワイトのジャケットを試着したら、母に「それはとっても”いい人”に見えるからぜったい"買い"よ♪」と言われました。似合うのは嬉しいけれど、「いい人に見える」って…。じゃあ、最近は悪い人に見えていたのかしら??

 

たしかに「いい人に見える」ようで、着ていると周りの人の反応が違います。白には反射板の効果がありますし、似合う白には、より一層顔色をやさしく明るく見せる効果があります。白の持つ、純粋、無垢、清潔といったプラスの印象も影響するのでしょうか。気のせいか、みんなが優しくしてくれます。

 

白だけでなく、似合う色を着ると、その色が持つプラスの印象が着る人にかぶります。一方、似合わない色を着ると、色の持つマイナスの印象、たとえば白でいうと、無味乾燥、地味などの印象にもなりかねません。「似合う色」は基本的にその人が本来持っている魅力を引き出してくれます。逆に似合わない色は、着る人が本来持っている魅力を封じ込めてしまうのです。

 

「私にはどういう白が似合うのだろう?」と思った方がいらっしゃるでしょうか?

今度、それぞれに似合う白のお話をしたいと思います。どうぞお楽しみに。