(株)インプレッション カラー・イメージコンサルタントの菅原令子です。

 

これからこのブログで、知っていると、ちょっといつもの生活が楽しくなったり、いつもの風景が素敵に見えるような、「色」にまつわる様々なお話を、お話していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

色は、見えるもの、何にでもついています。私たちが意識しようとしまいと、私たちはいつも色を抜きにして物を認識することはできません。

 

どんな物にも、物には、「色」、「形」、「素材」が存在します。そのうち、一番最初に認識されるのは「色」だそう。第一印象は6~30秒で決まると言われ、それはいつまでも残る印象。とすると、一番最初に認識される「色」は後々まで残る、大切な印象を左右する、とても大きな影響力のある要素なわけです。

 

そんな、空気の様な存在なのにとても大切な「色」について、いろいろと知っていても損はありませんよね。

 

私が色について興味をもったのはいつでしょう?多分記憶の中では1歳くらいでしょうか。公園のようなところで黄色いおもちゃの電話で遊んでとても楽しかったのを覚えています。あまりに楽しかったらしく、その黄色の色を今でも覚えています。淡い優しい黄色でした。

 

それが「コーンフラワー」という色なのね?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。が、違います。「コーンフラワー」という色名を聞いて知っている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

 

実は私も先日初めて知りました。先月NYで友人とブランチしていたとき、私のセーターの色を指して彼が「その色はコーンフラワーっていうの?それともペリーウィンクルブルー?」私も「コーンフラワー」という言葉を耳にしていて気になっていたので「コーンフラワーってこういう色なの?」と聞き返したところ、「わからない」というので、早速ネットで検索してみました。するとこんなきれいなブルーの花の写真が!

 

       

 

コーンフラワーとは、青いヤグルマギクの色のことなのですね。たしかに私の着ていたセーターの色は「コーンフラワー」、鮮やかな青紫色でした。昨年~今年にかけて登場している流行色のひとつです。コーンと聞くと、なんとなくやわらかい黄色を思い浮かべがち(実際私たちもそう思っていました)ですが、コーンフラワーは美しい青紫色。トウモロコシの花の色な訳でもなく、トウモロコシ畑や麦畑のそばでもたくましく育つ花という意味でこの花に付けられた名前だそう。

 

きっとアメリカやヨーロッパの、コーン畑が永遠に続くような場所で生まれ育った人には何の疑問もなく思い浮かぶ色なのでしょう。でも、アメリカでもNYのような都会育ちだったり、まして日本人の私にはちょっと思いつかない色でした。でも知っていると、色を見て連想できることが増えて、楽しいですよね。

 

そして調べていって知ったのは、ドイツの国花はヤギルマギクだそう。なんでも、19世紀はじめ、ナポレオンによって侵攻され、トウモロコシ畑に隠れたルイーズ皇后が王子たちを慰めるためにコーンフラワーで花冠を作ってあげたことから、その皇子の一人がのちに初代ドイツ皇帝となりこの花を皇室の紋章としたそうです。そこから国花にもなったわけです。

 

同じブルーを見ても、人によって、国によって、馳せるだろう思いも違うのがよくわかりますね。

 

「コーンフラワー」と聞いたら、これから私はあの日のNYでのブランチの時のことを思い浮かべるでしょう。

 

参考サイト:

http://www.kami-chan.net/kuni-ken-flower/z0031.html

http://www.flower-photo.info/products/detail.php?product_id=173

★ヤグルマギクのお写真はこちらより拝借いたしました。