クロスファイア 〜最終章〜
センター試験。
大学入試。
プレッシャーに強いのか?
よほど自信があるのか?
バカなのか?
最後は正解だ…
猫は普段と特に変わらず、それらをこなしていた。
むしろオレのほうが不安でいっぱいだった。
猫は、
お目当ての工業大学に見事合格。
春から大学生だ。
当時、21歳。
少し遅れたくらいで、本来の道に戻っていく猫が少し羨ましかった。
オレは何も変わらない…
ひとつ決めていた事。
猫が大学に受かったら、この共同生活も終わりにすること。
普通の大学生活を送って欲しいと思った。
それを猫に話した時、別れ話と勘違いされて、思いっきり引っ叩たかれた…
次の日、会社で腫れた左の頬をどれだけからかわれたことか…
厳密にいうと、付き合ってたわけじゃない。
そんな話をしたこともない。
ただ一緒に住んでいた。
愛情?愛着?
みたいな感情も確かにあった。
猫の誤解が解けるまで、ちゃんと話したつもりだったけど、その後、3日間、猫はクチをきいてくれなかった…笑
オレの仕事が終わるのは深夜1時過ぎ。
朝まで仕事の付き合いで飲んでたりするのはいつものことだ…
大学生の生活時間とは合わない。
おまけにココから大学に通うのはなかなか大変に思えた。
猫をこの街から解放しようと思ったとき既にわかっていたこと…
最後はこの街で働くオレから解放すること…
その時が来たんだと思った。
やっと話をきいてくれた猫と一緒に部屋探し。
学園都市線で部屋を探す。
結局、新琴似になった。
もともと猫が住んでいた場所。
家賃も安いし駅から近い。
家財一式はオレの部屋から持っていった。
足りないものは入学祝いということで戻ってきた十万円で揃えた。
三月の中旬には準備が終わって、猫も新しいバイトを始めた。
麻生の居酒屋さん。
部屋の連帯保証人やら学校の身元引受人?やら何やらで、今後4年間、縁は続くことになるけど、それ以外はなるべく関わらないようにしようと思った。
三月の末。
猫とまた約束をする。
ススキノにはなるべく来ないこと。
思い描く学生生活を全うすること。
困った時には頼ること。
これで猫との共同生活が解消された。
学校が始まって、しばらくは毎日電話やメールで、その日の出来事を報告してきた。
それも、お互いの時間のすれ違いで次第に減っていった。
これで良かったんだ。
と、オレは自分に言い聞かせて、毎日、気になりながら生きてたのを覚えている。
四年で卒業するまで、何度か酔っ払って電話してきて、家まで送ってやったことがあった。
学生らしい学生生活だったように感じた。
就職は建築関係の事務で内定をもらったと聞いた。
オレがススキノの仕事を辞めて今の仕事に就くことになったとき、一度電話で話したのを最後に連絡もとらなくなった。
その間、お互いに自分の幸せを手にいれていたんだと、今、わかる。
結果的には、四年ぶりに会いにきた猫に無駄な下心がわく前に去っていってくれて良かった。
猫の結婚は嬉しいけれど、寂しくも感じた。
正直なところ羨ましくなった。
オレは仕事が変わっても、相変わらず、幸せは掴めないままだ…
終。
iPhoneからの投稿
大学入試。
プレッシャーに強いのか?
よほど自信があるのか?
バカなのか?
最後は正解だ…
猫は普段と特に変わらず、それらをこなしていた。
むしろオレのほうが不安でいっぱいだった。
猫は、
お目当ての工業大学に見事合格。
春から大学生だ。
当時、21歳。
少し遅れたくらいで、本来の道に戻っていく猫が少し羨ましかった。
オレは何も変わらない…
ひとつ決めていた事。
猫が大学に受かったら、この共同生活も終わりにすること。
普通の大学生活を送って欲しいと思った。
それを猫に話した時、別れ話と勘違いされて、思いっきり引っ叩たかれた…
次の日、会社で腫れた左の頬をどれだけからかわれたことか…
厳密にいうと、付き合ってたわけじゃない。
そんな話をしたこともない。
ただ一緒に住んでいた。
愛情?愛着?
みたいな感情も確かにあった。
猫の誤解が解けるまで、ちゃんと話したつもりだったけど、その後、3日間、猫はクチをきいてくれなかった…笑
オレの仕事が終わるのは深夜1時過ぎ。
朝まで仕事の付き合いで飲んでたりするのはいつものことだ…
大学生の生活時間とは合わない。
おまけにココから大学に通うのはなかなか大変に思えた。
猫をこの街から解放しようと思ったとき既にわかっていたこと…
最後はこの街で働くオレから解放すること…
その時が来たんだと思った。
やっと話をきいてくれた猫と一緒に部屋探し。
学園都市線で部屋を探す。
結局、新琴似になった。
もともと猫が住んでいた場所。
家賃も安いし駅から近い。
家財一式はオレの部屋から持っていった。
足りないものは入学祝いということで戻ってきた十万円で揃えた。
三月の中旬には準備が終わって、猫も新しいバイトを始めた。
麻生の居酒屋さん。
部屋の連帯保証人やら学校の身元引受人?やら何やらで、今後4年間、縁は続くことになるけど、それ以外はなるべく関わらないようにしようと思った。
三月の末。
猫とまた約束をする。
ススキノにはなるべく来ないこと。
思い描く学生生活を全うすること。
困った時には頼ること。
これで猫との共同生活が解消された。
学校が始まって、しばらくは毎日電話やメールで、その日の出来事を報告してきた。
それも、お互いの時間のすれ違いで次第に減っていった。
これで良かったんだ。
と、オレは自分に言い聞かせて、毎日、気になりながら生きてたのを覚えている。
四年で卒業するまで、何度か酔っ払って電話してきて、家まで送ってやったことがあった。
学生らしい学生生活だったように感じた。
就職は建築関係の事務で内定をもらったと聞いた。
オレがススキノの仕事を辞めて今の仕事に就くことになったとき、一度電話で話したのを最後に連絡もとらなくなった。
その間、お互いに自分の幸せを手にいれていたんだと、今、わかる。
結果的には、四年ぶりに会いにきた猫に無駄な下心がわく前に去っていってくれて良かった。
猫の結婚は嬉しいけれど、寂しくも感じた。
正直なところ羨ましくなった。
オレは仕事が変わっても、相変わらず、幸せは掴めないままだ…
終。
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